コレクション バンシャク

アスティエ・ド・ヴィラットと、アッシュ・ぺー・フランスの代表である村松孝尚との共作「コレクション バンシャク」が誕生。
“晩酌”をテーマとした18種類の白い陶器は、日本の古き良き時代の習慣を彼らのテイストで新たに表現しました。
醤油皿に魚皿など、個別の膳の上には酒とともに、季節を映す彩りに溢れる数々の酒肴が並ぶその様は、小津安二郎の作品を彷彿させます。このコレクションには、日本社会の変遷につれて進化してきた“晩酌”という素晴らしい文化をこれからも尊び、「コレクション バンシャク」が歓びを分かち合う大切なひとときの食卓に在るように。というささやかな願いが込められています。







村松 私は自分で固定概念はない方だと思っていましたが、出来上がってきたものを見て、既成概念があることに気がつきました。晩酌コレクションは日本的でありながら、全く異なる感性で作られているので似て非なるものです。言うことなしに素晴らしい。


イヴァン、ブノワ 今回のコレクションで、この四角い小鉢は特に日本的な形だと思います。私たちのコレクションの基本形である丸皿には脚をつけました。フランスのエスプリを感じるでしょう?

そして特に気に入っているのは、やはりこの徳利です。一見シンプルに見えますが、上から見ると花のようであり、正面から見ると不思議なフルーツのよう。内側に模様を施すのに苦労して、一番時間をかけて作りました。


村松 例えば日本の茶筒も上から見ると正円に見えますが、正面から見ると長方形に見える。見方によって異なるものに見えるというのは、日本的な考えですね。


イヴァン、ブノワ そうですか。私たちのこれまでのコレクションは様式ありきのフランスらしいものでした。西洋では同じ形を繰り返し用いて作ることが多いのですが、日本の器は自由な感性で作られていると感じます。今回、用途が決められた器をデザインするのは初めてだったので、とても新鮮でした。日本のみなさんの反応が気になるところです。


イヴァン、ブノワ 近頃フランスでは、日本食のような小さなお皿に少しずつ盛り付けるのが主流になってきています。ディナーよりもアペリティフに重きをおくようになってきました。昔はナッツとワインなどとても簡単なものでしたが、今では様々な種類、産地のものをたくさん用意して楽しむようになってきました。それは、フランスで活躍する日本人の影響がとても強いと感じています。
そして、そういった日本式アペリティフを楽しむのに今回のコレクション・バンシャクはぴったりです。


イヴァン、ブノワ 例えば、これまでの私たちが作って来たフランスらしいコレクションのカップ&ソーサーの、ソーサーだけを使って、小さな料理を盛り付けて、コレクション・バンシャクに添えるのもいいのではないでしょうか。自由な発想で楽しんでほしいです。

 
 


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