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2021.01.18
竹内 紘三個展- Edge -2021.01.20-02.13
期間:2021年1月20日(水)〜2月13日(土)


hpgrp GALLERY TOKYO より、竹内紘三個展「 - Edge - 」開催をご案内申し上げます。

竹内紘三は多治見市陶磁器意匠研究所を卒業後、国内外の展覧会に積極的に参加し、数多くの美術館やホテル、店舗などにもコレクションされる今最も注目すべきアーティストの一人です。

磁土で作られた筒状のパーツを構造的に組み上げ焼成した後、ハンマーで部分的に破壊するModernRemains(現代遺跡)シリーズは、荒々しくも繊細に削り出された断片から生まれる豊かな陰影が特徴です。陶芸は通常「焼成」というプロセスにより最終的に作家の手を離れて完成しますが、窯から出した後に「割る」という直接的な行為を加える事により作家と作品との距離が近づき、その偶発性が作品の中にノイズを生み出しています。

白磁のみで展開してきたModern Remain シリーズでしたが、本展示では、近年竹内が挑戦している、金属、木材、漆などの異素材を取り入れた作品をご紹介いたします。素材の対比と豊かな質感をお楽しみください。



Artist statement:Modern Remains

今回の展示会では、新たに組み合わせる素材を磁器との組み合わせによって、それぞれの素材のもつ魅力、艶やかさ、柔らかさ、強さなどを、改めて見直す機会になるような作品作りを心がけました。
磁器とそれぞれの素材感との融合、Modern Remainsのコンセプトとそれぞれの素材の持つ存在感とのせめぎ合い、色々な角度から今回の作品、展示を見ていただきたいです。

私はもの心がついた頃から幾何学的な形、それも寄せ集められたような幾何学的な形に魅せられる傾向がありました。最初に南アメリカの遺跡の写真を雑誌や何かで見た時には、強い衝撃を受けた事を覚えています。

磁器での立体作品制作当初は、四角柱を組み合わせて、何とか遺跡のような雰囲気を表現出来ないかと取り組んでいました。試行錯誤の日々が続いたある日、不覚にも、誤って完成作品を落としてしまう事故が起きたのです。それを眺めて私は、その割れた作品が放つ、洗練された美しさに何故か魅せられ、ハンマーを取り出し、他の完成作品も全て割り、展覧会に出展しました。2005年の出来事です。これが “Modern Remains”シリーズの始まりとなりました。

遺跡や朽ち果てた造形物を見た時に、多くの人は、もの懐かしく、感傷的な気持ちに駆られると思います。
しかし、すでに果ててしまった部分と、目に見える存在部分とが絶妙なバランスにある時、その儚さと力強さの美しさは、さらに大きく人々に訴えかけるのではないか、と私は考えています。私はこの絶妙なバランスを常に意識し、模索しながら、作品を割る行為を駆使し創作しています。

そして、人類の歴史は、創造と破壊の繰り返しの上に成り立っています。人間が造った多くの驚嘆に値する創造物は、人間によって破壊され、また新たに造られるという歴史を繰り返してきました。この Modern Remains シリーズには、人類の性というべき、創造と破壊というテーマが内包されています。

それらの主要なコンセプトから私の作品は成り立っていますが、私が壊れた作品を見て、最初に感じた「美しい」という気持ちを忘れたくない。作品のコンセプトが何であれ、私は美しいと思わない作品は創りたくはない。もしかしたら、これが私の一番のコンセプトなのかもしれません。

前回の展示や、今までの経験を踏まえ、より面白い空間、作品の見え方、展示の構成をと考えています。
その空間に佇み、眺め、触れた時に、新しい発見や、驚き、感じる何か、を創ることが出来れば幸いです。

−竹内紘三
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