こちらの作品は,2015年にhpgrp GALLERY TOKYOにて開催の若林勇人 個展「重力と恩寵」の作品です。本個展タイトルは,1900年代前半に生きたフランスの 哲学者,シモーヌ・ヴェイユの著書(正確にはヴェイユのノートを第三者が再編集したもの)から取られています。第二次世界大戦中に無名のままこの世を去った若き哲学者は,我々の魂もまた物質と同様にひたすらに下へ向かう重力の法則に支配されていると考えていました。生や死と同様に,重力という絶対的かつ本質的な存在に美を見出した若林勇人か?捉える滝や洞窟の姿は,静かな緊張感と絶え間ない変化を豊かに表現しています。
なお,作品タイトルは,撮影を行った位置情報を表しています。こちらの作品は,埼玉の秩父で撮影されました。
Eddition：10
作品の仕様：額装込,アクリルパネル裏打ち
若林勇人
1980年東京都生まれ。2003年に日本大学芸術学部写真学科卒業をし,2003年にDNP メディアクリエイトへ入社。現在,フリーランスフォトグラファーとして活動している。企業やアーティストからの信頼も厚く,国内外で活躍する若手アーティスト。
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