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今回もWUTのためだけに制作されたスペシャルな一点ものが届きました。
TATA CHRISTIANEが考える、"New Tradition"「新しい伝統」、過去と現在、新しいものと古いもの間で遊ぶかのようなコレクション。

かぎ針編み、天然シルクの織物、シルクへのペインティング、パッチワークのような、受け継がれていくものたちがあります。
「リサイクル」は古くからある動きですが、よりエコロジカルな社会のために、現代社会においても再確立され、常に見直されてきました。
スローファッションやサステイナブルファッションにおいても重要なキーとなってくる「伝統」。
その定義は「慣習や信念が世代から世代へと受け継がれること」です。 または「そのように受け継がれている事実」です。
 
  



(新しい伝統、ヴィンテージ・アップサイクル)
このコレクションでは、リサイクルされたヴィンテージスカーフを使用、模索を続けてリサイクルという形で再度価値を与えてきました。
今シーズンは、シルクのスカーフにシルクペインティングを施し、その鮮やかで繊細な色合いに注目しました。デザインに対する素朴なアプローチ、そしてハンドメイドの特徴を生かしたアイテムです。
また、シルクペインティングはタイダイ同様に伝統的な技法です。タイダイも、まったく同じ模様になることはなく、染め師でさえも同じ色を再現できないことが多い。そこに”手づくり”の良さを感じます。

リサイクルとは「責任ある持続可能な消費」に貢献すること。そして「手づくり」は、リサイクルをより強調し、消費の制限につなげることだと考えています。


 

 

(新しい伝統、エーデルワイス)

今回のコレクションでは、「エーデルワイス」の花をモチーフにしたスカーフを特に選んでいます。
エーデルワイスはその希少性から、最も有名な山野草のひとつです。
その名前は、ドイツ語のedel「高貴な」、weiß「白」に由来しています。スイスでは、国章として使われ、5フラン硬貨にも描かれています。また、チロル地方やアルプス地方では、純潔と愛の象徴とされ、
結婚式の日に花婿が花嫁に花束を贈る習慣がありました。そのためエーデルワイズは、ヨーロッパにおいてはよく知られている、ポピュラーなお花です。
  


 
(新しい伝統、タイシルク)
コレクションのもうひとつの大きなインスピレーシンは、タイで織られたシルクです。
タイシルクは、
ラグジュアリーと美しさの代名詞として世界的に有名な製品です。
商業的な価値だけでなく、文化的な価値も持ち合わせ、養蚕や機織りでタイの人々の生活を支えています。
そのノウハウは、代々技術を受け継ぐ織り手たちの指先に託されてきました。

タイシルク・インターナショナル・ファッション・ウィークに招待された私たちデザイナーは、タイシルクの歴史に触れ、「古代の習慣と現代の習慣を結びつける」ことを学びました。それは実に興味深い視点でした。
  
 

  
 
TATA CHRISTIANE(タタ・クリスティアン)は、2007年に Julie Bourgeois と Hanri Gabriel の2人によりスタート。
舞台衣装のための作品とファッション・デザインの革新を結合させ、ファンタジーに溢れたコレクションを製作しています。