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A ROOM OF WONDER TO CELEBRATE 35 YEARS OF WOUTERS & HENDRIX


細かなディティールやオブジェクトが 愛や音、光景などの香り豊かな思い出を 魔法のように呼び起こすことがあります それは素晴らしい瞬間で それらのオブジェクトは宝物なのです
クチュール的でありながら独特のユーモアを持ち合わせた大胆な作品を生み出すジュエラー、WOUTERS&HENDRIX(ウッターズ・アンド・ヘンドリックス)の35周年を記念し、ベルギーのアントワープにあるDIVAダイヤモンド博物館にて3つの部屋を使った企画展が行われました(2019年9月12日~2020年2月16日)。 この企画展が2020年2月20日〜22日、東京・代々木体育館で開催された合同展示会 rooms 40のために再編成され登場。来日したデザイナー2人による解説ツアーも行われ、より深くWOUTERS&HENDRIXの世界を体感できる機会となりました。 アントワープの会場も訪れたWOUTERS&HENDRIX COLLECTOR、古田 絵里による4回にわたる訪問記の番外編として、rooms40後記をお届けします。
 
(過去の特集はこちら)
Vol.1 Introduction
Vol.2 Gold: the subtle game
Vol.3 Finds: beauty is all around
Vol.4 Silver: the playful experiment
 

番外編: rooms40後記



アントワープDIVAダイヤモンド博物館で 2019年9月から5ヶ月のあいだ開催された 『ROOM OF WONDER』*は 2020年2月16日で幕を閉じ、 第2弾として、ここ代々木、 rooms40に3日間限定で再び姿を現しました。

 
*DIVAダイヤモンド博物館には、“Cabinet de curiosités(キャビネ ド キュリオジテ)”**という、アーティストがエクスポジションを行う展示スペースがあり、依頼されたアーティストは自由に自分たちの好奇心の小部屋を披露し、W&Hはその展示に招待され開催したのでした。 **キャビネ ド キュリオジテというのは、17世紀に港町であるアントワープには船が異国情緒あふれる不思議なオブジェを持ち込んで来ていた。お金持ち層はそういった外国からの不思議なオブジェをコレクションして、自宅のキャビネット(棚)に納め、お客様を招いてはそれらを誇らしげに披露したことから、そう言われるようになったという。 ちなみに、アントワープのW&Hのアトリエにもキャビネ ド キュリオジテ(好奇心の小部屋)と呼べる場所があるそう。

それでは、rooms40での『ROOM OF WONDER』へ、ようこそ!

 

-room1: WOW ROOM-


 


まずは入った際にWOW!と驚くような、真っ暗な部屋『WOW ROOM』から始まります。 WOW ROOMには15個のボックスがあり、そのひとつひとつの中で作品とともに彼女たちが今まで興味を持ったもの、見に行ったエキシビションで収集したものなど、直感的に合うと感じたものを共に展示し、対話させています。 そこには対比もあり調和(ハーモニー)も生まれているのです。
(1) WOUTERS&HENDRIXのアイコンアイテムになっているChapters Ring (チャプターズ リング) 異なる7本のチェーンから成る指輪。
チェーンは本来はしなやかで動きのあるもので、それをあえて固めたのは、W&H流のシュルレアリスム表現である。 
またChapterとは、第一章などの章、ひとつの区切りの意味を持ち、身に付けるひとの人生の節目に、第一章、第二章と加えていって欲しいという気持ちから作られたそう。
空間を共にしたのは、ベルギーの友人でもある彫刻家 Marjan Van den Bergheの、セラミックの作品。
Chapters Ringの非常に洗練された世界観に対して、或る意味、粗野でシンプルで研ぎ澄まされた雰囲気がある。 ふたつの世界の対立をコントラストで表している。

Wouters & Hendrix Le Temps Perdu, Chapters Ring, 2002
Marjan Van den Berghe Morandise 4 2019
(2) 写真家ジェームス・アビーのアート写真とともに、"YOU&I " 愛する2人を表すような2対のものを展示。
異なるもの同士が対話をしており、そこにはハーモニーが見える。

James Abbe (Alfred, 1883–San Francisco, 1973)
The Dolly Sisters, Paris sans voiles, 1923
reproduction James Abbe Archive, 2019

Wouters & Hendrix
The Kuba Ballroom, earrings,brooch 2009
The Bright Necessities, Toi & Moi Ring, 2009
(3) 後ろのオブジェはベルギーの田舎町の蚤の市でたまたま発掘したもの。何に使うものか分からずに、形に惹かれて購入したトゲトゲした剣山のような木製のもの。(実際は羊の毛を刈るときに使うコームだそう。)
オブジェ自体が自分たちに訴えてくる何か、ランゲージのようなものがあり、それに共鳴し、この不思議なオブジェを買わずにはいられなかったそう。粗野で決して高価なものではないけれど、自分たちに語る何かがあった。

自分たちにとって大事なのはお金での価値ではなく、自分たちに訴えかける何かがあるかという点。
W&HのGoldのリングとブレスレット。
本来Goldは高価なものだけれど、蚤の市のものと、自分たちにとっては同じ、同じ価値があるので、対峙させた。
Goldは通常はチカチカと光るイメージがあるが、あえて儚く、紙片のようなマットな仕上がりにした。
余計なものを取り外して極めて繊細に、これらを作りたかったと言う。

Wouters & Hendrix New Beginnings, ring,bracelet, 2000

 

(4) 本に載っているのは、一番古いビーナス像。フェミニティー(女性)のシンボルである。
W&H社を設立した時に、この古代のビーナス像をアイコンイメージとした。今でもBoxなどでそれは見られ、お客様の中では、Boxのビーナスを見て、(このブランドのものを持っているわ!)と気づく方もいる。

手前に飾られたピンブローチはコレクション“Stone for Wilma”。1990年の初期の作品になる。
ウィルマとは、石器時代を描いた漫画の女性キャラクターの名前で、そこから付けたもの。
ドイツに行った際にあるエクスポジションを見たときに、画家が白いキャンパスに黒いペインティングという、非常に大胆で粗野な動きでシンボルを描いていていた。その絵画がとても印象深く、感銘を受け、アトリエに戻り自分たちのビジュー作りに反映したいという思いから挑戦して生まれたコレクション。
ロウを溶かして自分の指を使って、極めて原始的な方法でシンプルな型を作った。そこにメタルを流し込んで出来上がった。
これはのちにW&Hにとって大事なコレクションとなった。当時、インターナショナルな雑誌の表紙になったりと話題となったのだ。

Eckart Von Sydow (Poland, 1885– Berlin, 1942),
Die Kunst der Naturvölker und der Vorzeit, 1925
Wouters & Hendrix Stone for Wilma, brooch 1990
(5) 写真は、友人であるザビエ・トーマスの作品。クライアントから、ふたりが好きそうなアーティストが居ると紹介されたのが出会い。彼も蚤の市が大好きで、収集したメタルで鳥のオブジェを作っている。

Xavier Somers (Bruges, °1970) Walker proj. 17, 2018 mixed media, coral, LED

Wouters & Hendrix
The Bright Necessities, necklace, ring 2009
(6) メレット・オッペンハイムはカトリン&カレンが大好きなシュルレアリスムの女性アーティスト。30.40年代という時代に、女性ながらに活躍したことにも敬意を払っている。
彼女の静脈が浮いた、シュールな手袋。
W&Hの作品でよく出てくる枝のモチーフがあるが、静脈は時には枝にも見えるということで、同じ世界観として一緒に見せている。

Meret Oppenheim (Berlin, 1913– Basel, 1985)
Untitled, gloves with vein motif, 1942 design; 1985 made by Ortrun Heinrich

Wouters & Hendrix
Rêves de Rêves, necklace, 2019
Marcasite Marks!, bracelet, 2007
Too Many Husbands, Too Little Jewelry, earrings, brooch, ring 2016
(7) Goldの鳥の足コレクション、Grigri。グリグリとはフランス語でお守りの意味をもつ。
本来は枝を掴む鳥の爪がガーネットやルチルクオーツなどの石やパールを掴んでいる。パッと見はクラッシックなデザインに見えるが、よくよく近づいて見てみると.. 鳥の足! という驚き。
ちなみに本物の鳥の足の型を取り、作っているそう。W&Hのアイコンアイテムである。

W&Hにとって自然は重要な存在で、インスピレーションの源。自然には完璧さと不完全さの二面があり、どちらも美しい。

Wouters & Hendrix
Grigri, earrings, 2000
New Beginnings, brooch, ring, 2000
The Bare Necessities, ring, 2004
(8) 30周年のカプシュールコレクション(5つのカプセルが世界を巡り、2015年に日本にも到着しました。記憶にも!)も展示されました。
シュールレアリスムの小さな劇場のように語りかけるカプセルは、W&Hの世界観そのもの。詩的で、ロマンティック。よく見ると、アイコンアイテム(くちびる、トンボ、靴、amourなどのメッセージ、リボン、足、羽根)がこのミニシアターを飾っている。

Wouters & Hendrix capsule 2014
  

(9) SILVER の鳥の爪コレクションと、レースの型をつけたアームバンドやニットのコレクション。
メタルなのに別の素材のテクスチャーをつけた面白み。 ニットやレースは本来は柔らかなものだが、固いシルバーで表現しているのが、W&Hならではのシュールレアリスムの世界。
手前に置かれたのは細かな銀の羽を持つトンボのヘアピン。

Wouters & Hendrix
New Beginnings, ring, brooch, choker, bracelet, hairpin, 2000
Liquid Shapes, bracelet, 2010


 
(10) 後ろの絵はPhilip Aguirre y Otegui(フィリップオテギュリー)という友人の男性アーティストの作品で、彼の息子カルロス君が産まれたときに描いたもの。喜びを表した絵。これを赤ちゃん産まれましたカードにして友人達に送っている。 その小さな絵画と、W&Hのアイコンリングであるチャプターズリングとカトリンもつけているダイヤの指輪とGoldのマラカイトピアスを合わせて。絵にマッチしている。 チャプターズリングは、チェーンは本来は動きのあるやわらかなもの、それを固めて、シュールレアリスムをもって表現している。 また、Chapterは章を表し第1章、第2章と繋げて、できている指輪。
「皆さんがW&Hを着けているのを見ても、それぞれがきっと何かの節目や意味のあるときに買ってくれているものだから、皆さんの人生(それは自分達は知ることのできない人生だけれど)にW&Hも参加させてもらっているようで、とても嬉しく、それが作品作りをしていての喜びです」 と話していた。

Wouters & Hendrix
The Bright Necessities, ring, 2009
Canale Grande, earrings, 2017
Le Temps Perdu, Chapters Ring, 2002

Philip Aguirre y Otegui (Schoten, °1961) Rue de la Joie, 2017

 

(11) グラフィックなテーマの指輪を、ルーレット盤に合わせて展示。
小さな幾何学模様の、モザイクカットの古い伝統的な職人のテクニックは本来はカフスボタンで常用されているが、W&Hはビジューで表現。こういった古く失われつつある職人技や技術を、新しくビジューで使って継承していきたいという思いがある。
ラピスラズリ、マラカイト、オニキス、ナクレなど違う素材を合わせている。

Wouters & Hendrix
Cabinet of Curiosities, ring, 2011
Zouzou, ring, 2014
(12) EXVOTO(エックスボト) 宗教的なもので、願いをかける、願掛け。 メタルのプレートに願掛けし、願いが叶ったら教会に返す。→ 今回来日し、ふたりは明治神宮にお参りに行き、絵馬を見て、これは日本のEXVOTOね!と思ったそう。

ベルギーの奇跡の地(フランスのルルドの泉のような場所)に行った際にインスピレーション受けて作った1991年の作品“Healing Jewelry”と合わせて展示。

Wouters & Hendrix Healing Jewelry, earrings, 1993
(13) (10)と同じく、Philip Aguirre y Otegui(フィリップオテギュリー)・友人の男性アーティストの作品。
この彫刻のピュアな、はかなさと
ピュアな作品を集めた。エンブレス(手くるぶしバングル)を合わせて。エンブレスはW&Hの展示でよく見かける、アイコンアイテム。

Wouters & Hendrix
Interstellar Love, eariings, 2017
New Beginnings, armband, 2017
A Wild Original!, armband, 2017
(14) カトリン&カレンが好きなシュールレアリスムにユーモアのある世界を足して表現している。
日常生活にあるオブジェ、椅子やベルギーと言えばのムール貝を小さくしてネックレスに!ネックレスはよく見ると笑う横顔になっている。

Wouters & Hendrix
The Tell-Tale Heart, necklace, 1993
Liquid Shapes, necklace, 2010
Sins & Senses, necklace, 2001

Marge Monko
Untitled photogram 2014


(15) W&HはAnn Demeulemeester、Dirk Van Saene、Dries Van Noten、Walter Van Beirendonck など”Antwerp Six”と呼ばれるアントワープを牽引する錚々たるファッションデザイナー達のために80年代90年代にショー用のビジューを作った。W&Hのふたりも、彼らと同じ時代をアントワープ王立芸術学院で過ごし、共にモードを学んでいる。

Delvauxの為に作った特別なエンブレスも展示された。それは、皮膚の表面をリアルに、巧妙に表現したものだった。

Wouters & Hendrix for Dries Van Noten brooches, 1991
Wouters & Hendrix for Dries Van Noten brooche, 2000
Wouters & Hendrix for Dirk Van Saene brooches, 1990
Wouters & Hendrix for Walter Van Beirendonck medal brooches, 1988
Wouters & Hendrix for Dries Van Noten pin, 1989
Wouters & Hendrix for Dries Van Noten brooch, 2000
Wouters & Hendrix voor Delvaux, Speciaj Edition, arnband, 2011




 

-room2:ANTICHAMBRE(待合室)-

 


W&Hの世界観のすべてを集めたコラージュの壁。
今までのコレクションのインビテーションカードやプレスリリース、ポスターなど紙媒体のもの、過去の作品、2人が長年かけて集めた蚤の市のオブジェ。どれも自分達の感情にうったえるもの、ユーモアがある物で構成された。
見ているだけで楽しい気持ちになる空間に仕上がっていた。


 
人形の姿をしたランプ。
2004年の20周年のときに制作・販売された、100個限定のコフレはすべて一点物。

Wouters & Hendrix  Sigarenkistje voor 20ste verjaardag, 2004

WOWの部屋で飾られていた初期の“Stone for Wilma”の指輪やメッセージネックレスに“Marie D’Anniell”の古いパーツのピアス、カメオとパールのネックレスとヒーリングジュエリー、などなど、デビュー当時からのサクセスフルな7つのお宝コレクションが入った垂涎もののコフレ。アンティークのシガーボックスをW&Hらしくアレンジし使っている。H.P.FRANCEにも当時、少しだけ入荷したのをよく覚えている。欲しかった...
ドイツのお土産品。教会をパカっと開けてしまう感じが面白く、お気に入り。
本をくり抜いてビジューを入れるのは、ギャングスターが本にピストルを埋めて隠し持っていたのをヒントにユーモラスに転換。
吊されたウィッグ.. デビュー当時はカトリンとカレン、どっちがどっち?とジャーナリストたちに聞かれることも多かったそう。なのでNYに行った際にウィッグを買い、それぞれの名前付きTシャツを着て怪しげなBarで遊びで撮ったもの。その写真はのちにDMにも使われていた。
だんだんと人数が増えてゆく集合写真は、設立当初から年末のグリーティングカード用に毎年撮って残してきたもの。W&H社のスタッフと彼女達の子供たちが皆で写っている。これはW&Hはデザイナーのカトリン&カレンだけでなくチームで成り立っているという、全てのスタッフへの感謝の表れだそう。
ポスターはWOWの部屋一番初めの白いセラミックアートを作った友人でもある彫刻家 Marjan Van den Bergheによるもの。
  
インビテーションは毎回バイヤーの手元に届いたときにこれは何?という驚きを期待して作っている。


 
ふたりの写真のチョコレートも過去のインビテーション。髪型アプリで撮った写真を使って。
毎シーズン、ビジューを囲む背景(インビテーションや包装、ディスプレイなど)すべてがビジュー作りと同じ世界観であって欲しいと願い、力を入れている。
 


ふたつの部屋の解説が終わり、最後に、カトリンとカレンは、こう話されました。 「毎シーズンのコレクションで、今迄と違うテクニック、テーマで、違うヒストリーを皆さんにお伝えしたいと願っている。そもそも私たちはビジュー作りを通して、ストーリーテーラーでありたい、何かストーリーを語る人間でありたいと思っています。 ビジュー作りをしていて一番光栄なのは、皆さんがW&Hを身につけているのを見ることで、皆さんにどんな人生(ストーリー)があるかは知れませんが、間接的に自分たちのビジューがそれぞれの人生に溶け込み、同行させてもらっていると感じること。
ビジューは人生においてエモーショナルな意味や理由があって節目節目に選ばれたもの。これからも皆さんの人生のどこかに自分たちが参加させてもらえたら嬉しいです。 どうもありがとう。」





 

-番外編の番外編:ふるこれ-

 


わたくし、コレクター古田絵里の、学生時代から収集しているW&Hコレクション(1998〜2020 / 通称:ふるこれ)も今回初のお披露目となりました。(えぇ、代々木まで運びましたよ。総重量は想定7㌔ほどでしょうか。) 記憶H.P.FRANCEのTj店長とH.P.FRANCE BoutiqueバイヤーCさんと3人がかりで、幅3メートルの壁に釘を打ちつけてひとつひとつ設置した大作です。

それに、来日したデザイナーKatrinがタイトル“ARCHIVE”とコレクションの年、タイトルを書き加えてくれて、もう、ふるこれの壁は一気にW&Hの世界へと様変わりしたのです!!
こんなに嬉しいことはありませんでした!

 

 

roomsの3日間は、毎朝この壁からその日つけるW&Hをひとつひとつ選びました。見やすくて、おすすめなコレクションの保管方法ですね。広い壁が必要ですよ。  

 
rooms終了後.. 手描きの文字部分の壁紙は綺麗に切り取れ、持ち帰りましたよ! ホッと一安心。また記憶でふるこれを展示する際に使いたいと思います。  いつの日か、お楽しみに...


2020年2月28日
 
WOUTERS&HENDRIX COLLECTOR 古田 絵里
 
 

 




 
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Vol.2 Gold: the subtle game はこちら
Vol.3 Finds: beauty is all around はこちら
Vol.4 Silver: the playful experiment はこちら

 
(*rooms40にて展示された『ROOM  OF WONDER』の一部は、2020年3月12日まで記憶 H.P.FRANCEの店頭にてご覧いただけます。ぜひ、お立ち寄りくださいませ。)