-ブティックの記憶 Volume.1-


TAMBOUR PARIS
日本人デザイナーがパリで生み出すニットブランド


ハンドメイドでふたつとないユニークな作品を製作するニットブランド、TAMBOUR PARIS (タンブール パリ)。その奇抜ながらも繊細なデザインは、品のある自然の素材と結びつくことによって、女性ひとりひとりを唯一の存在として賛美し、それぞれの個性を引き立てる。パリ在住日本人デザイナーの原田江津子は、フランスで50周年を迎える歴史あるジュエリーショー「BIJORHCA INTERNATIONAL FASHION JEWELRY TRADE SHOW」で2016年に “Talent Fantasie Janvier”、2019年には “Coup de Coeur Septembre” に選ばれた。それは日本のニュースでも取り上げられるほどの喜ばしい出来事だった。パリでの活動は30年にも及ぶ彼女は、叔母・母に継いで3代目のニットアーティスト。原田江津子を形作る幾つかのキーワードを紹介したい。



Duvet de Yak


標高2,500~3,000メートルに生息する希少なヤク(※ウシ科の動物)の毛を、原田はクリエイションに8年間使用してきた。使っていく上で不思議と心に響くこの素材に夢中になり、もっと深く知りたいという熱い気持ちから、今年ついにモンゴルへ渡った。ヤクが実際にどんな場所で、どういった暮らしをしているのか?ヤクのお世話をする人達とは?自分の目で見て、触り、共に生活してきた。そして、1頭につき300グラムしか採取できないこの貴重な素材が、使い捨ての工業生産に回らないよう守っていきたいという使命感を覚えたと言う。もっと環境を踏まえたアーティスティックなデザインをしたいと願う時に、自らが体験をしに赴く。そういった行動力のあるアーティストだ。

Collection “Eden” 代表作でもある、かぎ編みで編まれた羽根のように軽い着け心地のピアス

Collection “Water&Me” エビアンなどのペットボトルの蓋をリサイクルし編み地と組み合わせ、水を表現したネックレス

ニット・チャリティ・バザール


12月の第2週に東京で行うチャリティバザールは今年で45年目を迎える。1974年、母の代から続くこのイベントの売り上げの一部は、障害児施設や東日本震災の遺児たちに寄付される。
原田も毎年日本に戻り、参加している。 Instagramでのお知らせで、TAMBOUR PARISを知るお客様も遥々足を運んでいるのは、その温かな人柄ならではのことと感じる。



自然なままに


「私たちクリエイションする人は自然界にあるものをリスペクトし、皆さんに伝える義務があると思うし、いつも伝えていきたいという精神でやっている。自然界を大切にすることは自分自身も自然なままでいられることに繋がるから。そして常にバランスを考えていて、“調和”が何事にも大事だと感じている。調和があれば、争いごとにはならない。
私は平和、そして愛をモットーとし、クリエイションをし続けています。」と原田は、パリの11区に在る、摩訶不思議で洞窟のようなアトリエ兼ショップで話してくれた。

個展『ÉQUILIBRE  Hommage aux gardiens de la Nature』


2019年12月、蔵前にあるギャラリー&ショップ「水犀 mizusai」にて開催された個展『ÉQUILIBRE  Hommage aux gardiens de la Nature』で、原田はヤクの綿毛を使った装身具を展示。期間中はギャラリートークも行い、自身が撮影した写真や動画を見せながらモンゴルでの経験を語った。※今後のイベントや受注会は水犀のインスタグラム(@mizusai_)に情報掲載。
世界で起こる出来事に強い関心を持つ原田が願うのは、一点ものの作品を通して、自然回帰をめざす陽気で健康的な哲学を伝えること。素材は温かみのある天然素材を使用し、針編みは世界で唯一、そして完璧で驚くほど繊細な技術によるもの。この類まれなジュエリーには、世界中の女性を見守り、丸く豊かな地球に住む人類が一体となるように、という願いが込められている。

(文章:記憶 H.P.FRANCE 古田絵里)


Designer
原田江津子 Etsuko Harada

東京生まれ。3世代続く編み物のアトリエを持つ家に生まれ、2歳でかぎ針編みを始める。武蔵野美術大学卒業後、エスモード・パリ校を経て、デザイナー、イラストレーター、ファッションアドバイザーとして活躍。1999年、二つとない作品を限定版で製作し、ニットのブランド「タンブール・パリ」を日本で立ち上げる。その後、ニットという技への敬愛は詩的で楽しくも美しいジュエリー制作へと広がっていく。2012年、パリ11区マンドール界隈のトゥルソー通りにアトリエ兼ブティックをオープン。2016年、BIJORHCA INTERNATIONAL FASHION JEWELRY TRADE SHOWにて "Talent Fantasie Janvier"、2019年に "Coup de Coeur Septembre" を受賞。

TAMBOUR PARIS
12, rue Trousseau, 75011 PARIS, FRANCE
Tel: +33(0)9 80 82 94 77
@maison_tambour

-COMING SOON!!-
TAMBOUR PARIS 2020 SPRING SUMMER


3月上旬より、全国の取り扱い店舗にて TAMBOUR PARIS 2020年春夏コレクション"Collection Feuille d'or"の展開をスタート。
ブランドの代表作でもある、エレガントで調和のとれた心地よい感覚の旅へと誘うジュエリーコレクションは、金色の糸で繊細に編み上げられ、肌に美しく馴染む。“DANSE DE PAPILLON”と名づけられたチョーカーはその名を表し、蝶が舞うような軽やかなイメージに。他にもピアスやブレスレットが揃う。



2020年春夏コレクション 取り扱い店舗
記憶 H.P.FRANCE
H.P.FRANCE Boutique 京都
H.P.FRANCE Boutique 梅田
H.P.FRANCE Boutique 西宮