旅とジュエリー -Paris & India-
旅はいつだって巡り合わせの連続。
新しい発見、心躍る出逢いに溢れています。
H.P.FRANCEに集まるクリエイションに隠された旅の軌跡。
そんな素敵な巡り合わせにまつわる2つのストーリーをご紹介します。
Paris
―H.P.FRANCE BIJOUX ディレクター 國吉祐子
Paris is always a good idea! -Audrey Hepburn-
「パリへ行く、それはいつだっていい考え!」と言ったのは銀幕の妖精といわれたオードリー・ヘップバーン。パリの出張に行き、シャルル・ド・ゴール空港からタクシーで美しいパリ市内に入ると、このオードリー・ヘップバーンの「いい考え!」という言葉が浮かんできます。

パリファッションウィークは、ファッション先進国であるパリの最大の見せ場。1週間のうちに世界中のクリエイター、バイヤー、インフルエンサーが集まり、そして私たちインポート部門の半年分の商品プランを練る勝負の時。
初日はH.P.FRANCE BIJOUXで人気のブランドREDLINEのショールームでデザイナー、レティシアとのアポイント。20代で若くしてブランドを立ち上げ、たちまちファッション感度の高い女性たちに支持されます。赤を代表とするコードとダイヤモンドの素材のミックス感が、彼女の手がけるオリジナルスタイル。遊び心と本物志向が美しく折り重なり、手元をミニマムに、カラフルに楽しめるので、私も毎日当たり前に着けています。




ーREDLINEデザイナーのレティシア・コーエンスカリー
2児の母である彼女は、出産10日後にはもうショールームのデスクに座って仕事をしていたとか。こんなに華奢で可憐なレティシアのどこからパワーが出るの?というくらいの努力家で頑張り屋さん。女性としてすごく尊敬します。そんな彼女を「人道的な人だと思う。」というのがバイヤーの町田。どんなに忙しいときでも私たちのアポイントを最優先にしてくれ、お土産まで用意して招きいれてくれるレティシア。東京の春をイメージして、東京のランドマークをモチーフにした新作をまもなくローンチ予定。レッドラインチームも私たちもご紹介するのが楽しみです。
パリ出張中はHalo H.P.FRANCE BIJOUXのヴィンテージの買い付けも行うため、デザイナーとのアポイントの隙間にはヴィンテージショップのリストをマッピングし、いつでもいいものに出会えるようにと気合を入れています。




ーパリのヴィンテージショップー




ー展示会で再会したH.P.FRANCE BIJOUXのクリエイターたちー

埃っぽいヴィンテージショップや、雨のパリの街を彷徨う足の痛み、久しぶりのクリエイターとの交流、熱気を帯びた展示会場・・。どれもが当たり前ではなくどれだけ特別だったか。そう振り返る今だからこそ、パリの街で感じたすべてを思い返し、やっぱり私にとっても「パリはいつ行っても、グッドアイディア!」と思うのでした。
H.P.FRANCE BIJOUX ディレクター 國吉祐子
India
―水金地火木土天冥海 ディレクター 土村真美
「それって、ザンビア生まれのインド育ちってこと?」
そう尋ねると同時に、脳裏でフレディ・マーキュリーが踊りだした。ディーラーは大きな金庫の中から小さな紙のパケットをいくつか取り出して、うやうやしく並べてゆく。じっとりと汗ばむインドの夏。天井に付けられた大きなファンの送風に飛ばされないよう用心しながら包みを開けると、アースカラーの大粒ダイヤモンドたちが、堂々と輝いていた。

純真無垢な透明感ではない魅力。グレーやイエローブララウンにくすぶっているけれど、エナメルのようにグロッシーで強い個性を放っている。このダイヤモンドのルーツはこうだ。アフリカのザンビアで原石として採掘され、海を渡り、インド最大の研磨の街スーラトで美しくカットされ、そして何十時間も電車に揺られてここジャイプールにやってきた。








ザンビア生まれのインド育ち、そうフレディと同じ。心奪われ、すぐに「ボヘミアンダイヤモンド」と名付けた。このボヘミアンダイヤモンドたちは長い旅をしながら、様々な職人たちの手にかかり、そして今ここで個性と輝きを放っている。




ーインド ジャイプールの街並みー

水金地火木土天冥海 ディレクター 土村真美