Minakusi


ムスタンへの旅

旅で出会った人々と、
古代から受け継がれる技術や思い、
そこから形作られる装飾品を用い、
様々な国のパーツが1つの作品となる
工房Minakusiのアクセサリー。
国境を超えたジュエリーが生まれる
Minakusiの成熟した旅の記録をご紹介します。







ネパールとチベットの国境に位置するムスタンは「肥沃な平原」を意味し、かつて王国として栄えた聖地。
長い間外国人の立ち入りを禁じていたこの地を、2019年の旅の最終目的地とした。

Minakusiの永井健一と英里。
揺ぎ無い作風と熱狂的なファンを持つアクセサリー作家であり、素材の仕入れやアイデアの根源となる旅をライフワークとしている、旅人。


旅始めは灼熱のタイより。
良いアンティークを探して街を歩きまわる。頬をつたう汗が仕入れモードのスイッチを入れる。今回もパティナが滑らかで美しいバロー地族の希少なアンティークなどを入手した。



中国民族のアンティークであるシルバーの耳飾をネックレストップとし、シルバーのタッセルを揺らした。経年した全体の色合いにあわせて、新旧のパーツを合わせ新しいバランスが生まれた。



蓮の花に向かい2羽の鳥が向かい合うインドのアンティークシルバーは、シンメトリックなデザインに仕上げ、終わりに水晶を落とす。

ネパールに程近いインド北西部ヒマーチャル地方より入手したターコイズアンティークシルバーは、ネパールの法具‘ドルジェ’をビーズの途中に配して、二国の世界観が交わる形となった。




タイでの仕入れを終えて、5年ぶりにネパールに入国。
以前と変わらず街は祈りと優しさに包まれている。



お爺さんが一人で営んでいる、水晶が山のように積み上げられた小さなお店へ。



足の踏み場もない程に敷き詰められた膨大な数の水晶の中から、透き通ったもの、内包物の強いもの、プロポーションのよいもの、粘り強く探す。
一つ一つ、水晶は愛おしい。



水晶の表情にあわせて、迫力を加えたり、しなやかさを加えたりして、水晶のネックレスを仕上げる。



ネパールのガネーシャヒマル産のクロライト水晶には、蛇骨を連ねて力強く、真っ直ぐと透過性を持って伸びた細長の水晶には、滑らかなシルバーのタッセルを合わせて可憐に。

いよいよ、今回の最終デスティネーション、聖地ムスタンへ向かう。
ネパール・ポカラからジョムソン街道を北上。
山道を行くジープはロデオドライブさながらの大揺れ、命をドライバーに預けて9時間のドライブ。



途中故障車に足止めされ、ポカラからの聖地巡礼のおばさまたちとわいわい立ち話。
巡礼者も村人も、砂色の山肌や緑の草原を背景に、印象的な赤が映える。





心なしか空気感が変わったことに気づく。高度3800m。酸素が薄い。
ヒンドゥ教とチベット仏教の聖地ムクティナートに到着。



5色のタルチョが風に靡く。



この土地の色使い。インスピレーションが膨らむ。
乾いた大地に抱かれて、いつもよりも色を放つ作品が生まれる瞬間。





赤、緑、青、黄色、白、束ねるビーズも多色使いに。
アンティークのターコイズにカーネリアンのオレンジを掛け合わせた世界。




旅路で立ち寄ったのはニルギリ山を望む小さな村マルファ。



「ナマステー」「タシデレー」と交わす挨拶と笑顔。
厳しい自然環境の中で暮らす村人たちは優しくて温かい。





地球の歴史と岩の生み出す壮大な造形美。
何かから開放されたような気分で走りだしていた。



Minakusiのコレクションに度々登場する山羊角とボクシカダという木の実。
今回はジャワとアフガニスタンの黒ビーズで統一し、シンプルに仕上げた。


ムスタン地方の旅から持ち帰ったインスピレーション、ごく自然に溢れ出る感性で生まれた作品たちをご覧ください。



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