H.P.FRANCE COLLECTOR'S VOL.04 ”Nathalie Lete”


−コレクター歴12年



Usagi pour toi H.P.FRANCE 大阪店
松澤 花


私がナタリー・レテを知ったのは高校生の頃でした。
母に連れられ立ち寄ったお店で出会ったのが始まりです。
そのお店こそ、今私が働くUsagi pour toi H.P.FRANCE。

少し怪しげで薄暗い店内には、華やかな色のお洋服やビーズがぎっしりと敷き詰められたキラキラしたバッグが置かれてありました。当時海外に行ったことのなかった私は、いつか見た古い映画の中のフランスのイメージをそのまま切り取ったかのような空間に心を奪われました。そこはまさに異国のようでした。

「このお店で何か買って帰りたい」
瞬時にして憧れへと変わったそのお店のカケラを持ち帰ろうと、高校生だった私は店内をぐるりと見て周り自分が買えるものを探したのです。そこで目が合ったのはウサギが描かれた1冊のノート。私にとって通学カバンに忍ばせたそのささやかな宝物こそ、その時はまだ名前も知らなかったアーティスト、ナタリー・レテのコレクション第1号だったのです。そしてお店とナタリーとの出会いという、私にとってのルーツのような存在ともなりました。


Usagi pour toi大阪店


ナタリーの魅力は一重に語れませんが、私が惹かれたのは力強い色彩と大胆な線、可愛さのなかに潜む毒とのギャップです。彼女のライフスタイルのコンセプトとなるセレクトショップ“Usagi pour toi”のアイコンでもあるウサギの顔も、皆が思い描くあのフワフワした愛くるしい"ウサギ"のイメージではなく、どことなく何かを企んでいそうな、さながら人間の女性のような表情をしているところが印象的。それはナタリー自身が少女のようにチャーミングでありながらも、フランス人特有のシニカルさだったり大人の女性の色気をあわせ持っているからこそ生み出されているのだと思います。


Usagi pour toiのペーパーバッグ


手掛けられた時期によって作風が変わるのもナタリーの作品の面白さであり、長年に渡ってナタリーの作品を追いかけてしまう所以でもあります。幼少期のポートレートのコラージュや肉屋をテーマに作られたコレクションは、ナタリーのシュールな部分を色濃く感じられるものが多いので大好きです。一見するとグロテスクにも思える肉というモチーフでさえ、その鮮やかな色使いと独特のタッチでユニークなものに変えてしまうセンスはまさに彼女ならではで、その唯一無二の個性は多くの人を引き付けています。


コレクションは洋服に画集、食器、おもちゃなど様々。カラー展開や柄展開があると2種類、3種類買ってしまうことも多いのだとか。
松澤さんのお肉シリーズコレクション
彼女が育ったフランスの風景や蚤の市で見つけてきたおもちゃ、旅先で出会ったお土産、そして生き生きと描かれる動物や草花。彼女のアトリエにはインスピレーションの源であるそういった物たちや自身の作品が所狭しと並べられています。それらはナタリーの作品同様、一見雑多に見えるようでいて実は秩序に保たれ計算し尽くされているのです。彼女のこれまでのクリエイションに溢れたそのアトリエにいつか足を運ぶことが私の夢のひとつです。そして今はまだ手が届かず妄想を膨らませるばかりですが、将来ナタリーの原画を家に飾ってそれを眺めては幸せを感じられるようなひとときを過ごすこともまた、私の夢のひとつ。

1冊のノートから始まったコレクションですが、元々洋服一辺倒で身につけるもののみに価値を見出していた私が、時が経つにつれ「アートのある暮らし」に憧れるようになったのもナタリーの影響が大きかったと思います。彼女がそうであるように私自身も遊び心を忘れない大人であり続けたいと思う今日この頃・・・
私のナタリーコレクションはまだまだ続きます。


 

このスタッフはここで会える!


Usagi pour toi H.P.FRANCE 大阪店
ショップコンセプトは「雑貨」「雑服」。フランス人アーティスト、ナタリー・レテが手がけるアートを中心に、ヨーロッパ、アメリカ、日本と国内外を問わず約60ブランドを取り扱う。洋服、バッグ、靴、アクセサリーだけでなく、インテリア雑貨まで、毎日の生活が楽しくなるアイテムがセレクトされたショップです。

〒530-0017 
大阪府大阪市北区角田町 3-25 エスト 1F(MAP)
06-6485-5721
11:00〜21:00