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森のかおり 座談会

踏みしめる土の感触、
熟成された湿った匂い
朝霧の水場に集まる
野生動物たちの気配
今この瞬間も幾千の生命を抱いて
この国を満たす、美しい森。

森に魅せられ想いを馳せる、
3人の男性作家による「森のかおり」展。
素晴らしい作品のこと、森の魅力についてお話を伺いました。




YOUTUBE
映像 撮影/編集 山口彰久







作家紹介

🐓安田ジョージさん(熊本出身)
天然の素材で野生動物を制作しています。









🐂Six COUP DE FOUDRE 高見澤篤さん(長野出身)
ジビエ革を活かした野性味溢れる革小物デザイナー「と革」店主。
🌳Viscum Flower Studio  岡本俊英さん(石川出身)
旅先で出会った植物を蒸留し、香りの提案する植物作家。

「3人にとって森の魅力とは?」



高見澤さん:自分を取り戻すところ、開放するところですね。
それに気づいたのは東京に出てきてしばらくしてから。
東京の夜のネオンも大好きだし、眠らない街って本当にあるんだなって。
でも特に震災後、子どもも生まれていろんなものを見つめなおした時に、
元々長野の田舎で生まれたことを思い出して、無性に山に入りたくなりました。

ジビエ革製品をやっている繫がりで、猟師さんと一緒に猟にいくようになって、
季節によって山菜やきのこが採れたり、鹿の糞や足跡を見て、ここに鹿がいたね、って会話ができるようになって。肌で自然を感じるようになりました。
森で目を閉じて、上を向いているともやもやしていたことがどうでも良くなります。

岡本さん:森には生と死が共存していてそのサイクルがある

森の中に入っていくと、感覚的には、人間も動物も一緒に一つの生命体として入っている感じですね。
お花屋さんの仕事をしていた時に扱っていたお花はいわゆるバイオ、品種改良されているものが殆どで、これは人間のエゴの部分だと思うんです。僕はそれも否定しないのですが、それを自然に戻すことは絶対やってはいけない。
昔に比べて今、人間は搾取する側に入って強いなと、人間は思考するものなので人間らしいといえば人間らしいのですが。
でも僕たちもいずれは死んでしまうので、その生と死のサイクルのある森に入ることで、
またリセットされて気づいたりできることが森の魅力かなって思います。



安田さん:今住んでいる人間の居住空間と違うところで同時進行している、全然違うところ





そういう森に入れて、そして自分もその一部として感じられるという、そっち(森)のほうの一部として本質的なところを、植物とか動物から感じられます。
僕も本当にド田舎で育ち、その時は全然感じていなかったのですが、
都会的なものにやっぱり憧れて、そういうところでやらないとと、18歳で東京に出たんですが、いざ都会にずっといたら、やっぱりどうしても人間って動物的なものを欲していく感じでしょうか。




「森があなたの作品作りに与えるインスピレーションは?」



高見澤さん:自然のままのものをうまく生かしたいという表現




僕の革の商品は傷も穴もシミも入っています。
一般的には、革製品は綺麗で発色よく、傷があっては駄目なんですが、僕の場合は生きていた動物の皮を素材として使わせてもらっているので、それを除いて商品にするというのはなんかおかしなことと思えるので、そのものをお見せできるように作っています。
ココロのシリーズは特にそのようなコンセプトを表現した商品になっています。

【ココロシリーズとは】
折りたたんだ時にはカタカナのコの字。コの形の金具が二つ合わさり、開くとロの字で「ココロ」。
動物からの恵みである革を大切に使い、手を合わせるように大切なものをcocoroにしまう、そんなコンセプトのアイテムです。





岡本さん:四季によって変化する、効能の良い花木。その一部を頂くこと。

僕が好きなのは枝もの。葉っぱをつける時期もあれば、実になる、花になる時期もある、そういう自然の情景の一部を頂いて空間ディスプレイを行います。
その後廃棄されるものでも効能が良いものが多く、一つ一つ蒸留してどう変化するかみています。


そんな中でちょうどコロナの頃からマスクスプレーを作ってみました。
能登ヒバは私の実家のほうの廃棄物を使っていて、こちらのアップルミントのほうは無農薬の農家さんから。無農薬じゃないと蒸留した時に農薬も一緒に採れちゃうので結構危ないんです。能登ヒバも防虫剤が入っていないものでないと使えない。
マスクは本当に煩わしいもの。嫌だなっていう感じがありますよね。
だからこの(鼻と口の)あたりに森感があるといいなって感じで作ったのがきっかけですね。実際に効能がいいものが入ってます。

こちらのルームスプレーは部屋用にブレンドしているものです。
安田ジョージさんの削り節がサシェの中に入っています。全て手で削った作品の跡なのでいろんな形のチップになっていますね。
このサシェの中にしゅっとスプレーしていただく感じです。

安田さん:その自然にできたフォルムが完成されていて、それに近づけて抽出していく。




やっぱり森に入って、その自然の一部っていうふうに感じられることをいつも意識している、ってことかな。
自然にできたもののフォルムがすごく完成されていて、それに形を近づけるっていうか、その中から抽出していく。まあ最初から構成して作っていくのではなく、その特徴とかその自分が見て感じたものを、形や色でちょっとでも出せたらと。
それを木とか布で自然のものでやるっていうそういうのがやっぱり、やりたくなるっていうか。そうですね。

土村(水金バイヤー):森のかおり、森の魅力が詰まった三者三様の作品たち。
都会の自分と、森のいる自分、本来同じ自分なのに違って感じさせる不思議な森の力。
ここ東京の表参道の真ん中水金で、森を感じて、何か心に響く方も多いのではないでしょうか?本イベントをお愉しみ頂けると幸いです。




森のかおり展

店頭イベント11/5―11/16
Six COUP DE FOUDRE オンライン販売は 11月16日までの期間限定となります。











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水金地火木土天冥海

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