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JEROME DREYFUSS

Roots de Luxe

肩ひじを張らず、自分らしい着こなしで
人生を謳歌する女性たちへ。


ノンシャランなスタイルのパリジェンヌから絶大な人気を誇るバッグブランド「JEROME DREYFUSS/ジェローム ドレフュス」。
パリの街角やメトロの中で、様々なスタイルの女性たちがこのブランドのバッグを持っているのを目にします。使い続けるほどに味わいを増すレザーバッグは、今や世界中で愛されています。今回は、デザイナーであるジェロームのインタビューをもとに、エレガントな佇まいにも遊び心を忘れないクリエイションのビハインドストーリーをお届けします。

La Maison




デザイナーの Jerome Dreyfuss は1974年フランス北部のナンシー生まれ。17歳でパリに移りファッションを学んだ後、2年間ジョン・ガリアーノのもとで働き、1998年23歳の時にウィメンズコレクションでデビューを果たし、瞬く間に注目を集め数々の賞を総なめにしました。

彼はある日、友人女性の言った“ロゴの目立たない可愛いバッグが見つからない…。”という言葉をきっかけに、バッグデザイナーに転じる決意をします。

2003年に初のコレクションを発表すると、機能的でありながら細部にエスプリが効いたデザインが人気を博し、パリジェンヌの間でファンを増やしていきました。ユーモアのセンスと、ウィットに富んだデザインがこのブランドの持つ魅力であり、トレンドに流されないスタイルを持った女性達から支持される理由です。

ジェローム・ドレフュスは、女性とそのニーズに沿うデザインを、環境に配慮しながら吟味した素材を使い、職人による贅沢な手仕事によって作り続け、今では世界の数多くのブティックで取り扱われるまでに成長しています。

Loots de Luxe




“本当のリュクスの概念はそもそも「そこにかけられる時間」「手作業」「繊細な感受性」なんです。”

仕事の中で何に興味があるかと言ったら、まさしくこの手でモノをつくること、手作業である、とジェロームは語ります。デビュー当時、幸運なことに刺繍の専門家で偉大な職人、ルサージュ氏に出会い、彼から手仕事の多くを熱意とともに学びました。
手作業において最も大事なことは、心をこめて作ること。その時の思い、ポジティブな何か、幸福感、ノウハウといったものをバッグに注ぎ、伝えなくてはいけないといいます。
質の高い素材からシンプルでありながらエレガントな作品を作りたいという願望から生まれたアイテムは、Loots de Luxe(本当のリュクスの概念)を体現しているといえます。ジェロームのいうリュクスは、より本格的で、自然体で控えめなもの。
真の贅沢とは、見た目の贅沢ではなく、質の高い素材、そこにかけられる手作業と時間、自分のスタイルを自由に表現できることだと考えています。

Women first!




ジェロームは初期の作品から、女性とその身体に自然に馴染むデザインに焦点を当ててきました。軽く柔らかくしなやかなバッグは、女性の体と動きに調和するようにデザインされています。日々の中で自由で制約がなく、バッグのことを忘れられるようなデザインを目指しています。
“私はドレスを裁断するように、バッグを裁断します。
ソフトなドレスのように、バッグにはくったりとした柔軟性をもたせます。”




ジェローム・ドレフュスは、女性や女性を取り巻く環境、人生の変化などインスピレーションを得て、バッグをデザインしています。彼は、女性のニーズ、ひいては社会意識や変化を敏感に感じ取りクリエイションに反映させていると話します。

“私は、女性の仕草から多くのインスピレーションを得ています。
道を歩く女性を見て、彼女たちがどのように動くのかを観察しています。”


それぞれのバッグはBilly、Bobi、Leonなど、男性の名前が付けられています。バッグは持ち主の理想的なパートナーであってほしいという思いから、こうした名前が付けられるようになりました。こんなところにもジェロームのユーモアと愛着を持って長く楽しんでほしい、という願いを感じられます。





ジェローム・ドレフュスのバッグは、現代人のライフスタイルに合わせ、軽量で快適、かつ実用的、持つ人の必要なものがすべて収まるバッグを数多く作ってきました。持ち運ぶものによって選べるさまざまなサイズとデザインのバリエーション、充実したポケットやポーチ、そして様々な持ち方に変えられる2wayタイプのショルダーなど、日々の中で使い勝手の良い仕掛けがたくさん詰められています。

“私は美学を創っている訳ではありません。
実用的なものをデザインしようとしているのです。
バッグのボリュームと、見た目は、中に何を入れるかで 自ずと決まってくるでしょう?”

Yes Future!


ジェローム・ドレフュスは、以前から環境問題に敏感で、過去数十年の間にファッション業界が引き起こした有害な影響を痛感しているといいます。彼は当初から、環境への悪影響を可能な限り少なくするための努力を続けてきました。植物性タンニンなめし、輸送時のスペースを節約するためのフラットパック、石油由来の材料の使用をなるべく避けること、新しく建てた環境に優しいオフィスなど、努力はしていますが、まだまだやらなければならないことがたくさんあるといいます。
“何をするか、どう生産するかに細心の注意を払ってきました。
環境保護はもちろん重要ですが、人々に対しても気を配らなければなりません。
レザーの使用は世界最古のリサイクルの形です。
革をどこから調達するか、何を使うか、どう扱うかに関して 意識をもって行動することに努めてきました。
私が贅沢を感じるのは、時間です。品質が高く、複雑な手仕事には時間がかかります。
時間をかけるほど、私が考える「贅沢」に近いアイテムができるのです。”




ブランド設立以来、主に地元であるフランスとイタリアでのレザーを使用してきました。バッグに使われるレザーはすべて食品業界からのもの。この選択の背景には明確な考えがあります。それは、石油由来のフェイクレザーを選択するよりも、リサイクルを優先するということ。

ジェローム・ドレフュスは植物タンニンなめしによるレザーを幅広く使用しています。植物性タンニンなめしは、伝統的な製法であり、人類最古のなめし方法です。
この方法で使用されるタンニンは、植物に由来するものです。それぞれのタンニンには独自の特性があり、柔軟性、明るい色やパステルカラーなど、求める結果に応じて特定の植物のエキスが使用されています。主に使用されるのは、ミモザの樹皮、オークの樹皮、南米の木であるケブラコの木などです。

植物タンニンなめしは時間がかかりますが、クロムなめしに比べて環境への負荷が少ないのが特徴です。これらは天然物質であるため、完全に生分解されます。また、植物タンニンなめしは人体への影響も少ないといわれています。
植物タンニンなめしで作られた革は、自然な色をしているので、より深く、より微妙な色合いに仕上げられます。革の種類や仕上げ方法によって異なりますが、手触りがよく、柔らかく、時間の経過とともに自然に熟成され、高級ワインのように年を重ねていくことができます。



“人も動物と同じように直観的に感じるものを持っていて、私も自分の感じるところを正直にものづくりに反映したいと考えています。
その正直な思いがバッグを持つ人に感じてもらえたらと常に願っています。
そして今私達はいくら収益が上がるかだけではなく、もう少し先のことを考えないといけない。
システムの中に居ながらにして、暴力を使わず、人に敬意を欠くこともなく、何か変えたいと思うことをどうやって実現できるのかを考えています。
それは革の取り扱いや、革がどこから来るのかという選択もそうですが、花や樹皮から来る染料を使ってナチュラルな染色をするなど、地球について考えながら過度の消費に流れないことに留意しています。
バランスを崩さない未来のための消費を自分なりに模索しながら進みたいと思っています。
全然完璧ではないけれど、でも少しずつ、物事がもっと意義のある方向に進化し、「愛」とか「Simplicité=シンプル(な物事)」、「幸福」に帰結するように、と思います。”


パリの街角で見かけない日のないジェローム・ドレフュスのバッグ。
女性の視点に立ったデザインは、環境と人への配慮を欠くことなくつくられ、多くの人に愛されています。職人の惜しみない手仕事と多くの時間をかけて作られる贅沢な一品は、使い続けるほどに味わいを増し、長く楽しんでいただけるものばかりです。ぜひたくさんの方に一度ご覧いただき、その魅力を感じていただきたいです。

Fall Winter 2021-2022