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水金Buyers’ Column
「舟旅の布と衣」Funatabi atelier


葉山・一色海岸にほど近い場所。たくさん光の入る元和室の一室。
大きな窓の一寸先には豊かな葉をたくわえた大木がわっさわさと揺れていて手が届きそう。「時々リスも来るんですよ」と話すのはこのアトリエの主、Funatabi atelier 大木もと子さん。「ご縁があってとてもいい所をアトリエとして構えることができたんです」このアトリエに辿りついたのもFunatabiさんの舟旅だったのかなと思う。




◆一色海岸近くのアトリエ
アトリエには魅惑的な紫の薔薇や純白の饅頭菊、乾燥した芙蓉の花たち、様々な染料、大きな大きな寸胴鍋、錆ついて絡まる鉄のワイヤー、おとぼけ顔の鳥の人形などなど...30代女性の好みそうな美しいものと、なんとも武骨で荒々しいものが同居する。全てFunatabi atelierの染め布の材料や道具となるもの。床に染みた染料の蓄積は、図らずして見事な大作のようで目を見張った。

◆フナタビの由来
大木さんの大学在学中の一人旅。奄美大島へ品川港から船で2日間かけて渡った時の事。「島に着いてからのことよりも寧ろ、目的地に辿り着くまでの船旅のほうが私にとって強い印象に残っているんです」と。活動名であるフナタビの由来は、すぐには目的地につかなくとも、その道のりこそが豊かな旅であったという経験。制作における手間と過程の蓄積とを重ね合わせて名付けられました。
◆Funatabiのボタニカルダイ
Funatabi atelierのボタニカルダイは、花や植物、玉葱の皮などを布の上に配し、布をくるくるとまとめて縛り上げ、媒染し、染め上げたもの。どんな花をどんなふうに配置するか、また媒染の種類や配合によって仕上がる絵が異なります。ある程度イメージしたうえで、各過程で施したものが、作品に現れる。それは実験的でもあり、蓄積した経験と勘から仕上げる、独自の染色方法です。
◆ボタニカルダイのエプロンやワードローブ
特定の色の指定などできないことを承知しながら、今回水金のイベントの為に麗らかな春色のイメージでお願いしました。特に、ボタニカルダイのエプロンは初めて制作してくださったもの。春色花染めのワンピースや羽織は、きっと気持ちを解放してくれるでしょう。ボタニカルダイによる発色は経年変化するそうです。花の色は移りにけりないたづらだから、そんなことも含めて楽しんで頂ければと思います。

◆ろうけつ染めのジャケット
Funatabi atelierのろうけつ染めは、今までに見てきたろうけつ染めの中でも群を抜いて大胆。伝統的な技術でありながらも、表現する絵はとても自由。何色と言い切れない染め重なりの面白さ。ろうけつ染めの着物コートを羽織ると、かぶきもののような気持ちになります。一枚の布が勇気や豊かな感情を与えてくれます。
◆大判のカディコットンをボタニカルダイに
大木さんがインドを訪れて取り寄せた、手紬手織りのカディコットン。とても細い糸をみっしりと織りあげているので、薄くて透け感があり、さらりとした肌心地。この素晴らしい大判のカディのボタニカルダイは色とりどりで華やか。ふわっとショールとして巻いたり、日除けとして、エアコンよけとして肩から羽織ったり、またはマルチカバーとしてテーブルや壁を飾るインテリアの布として。お好きな用途で御楽しみください。



◆Information
Funatabi atelier Exhibition
「舟旅の布と衣」
2021年3月1日(月)―14日(日)
〇3月6日(土) 11:00-11:30
水金公式インスタブラムアカウントにて作家大木もと子さんとインスタライブを行います。
▶︎ 水金のインスタグラムはこちらからご覧ください










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