SERGE THORAVAL


クリエイションが生まれるアトリエ


SERGE THORAVALのアトリエは、パリ10区の庶民的なエリアに位置する。
セルジュが選んだ場所。フランス国内ならばどこでもよかった。錆びた鋼鉄製のパネルにはめ込まれたつや消しガラスのパーテーション。大きな窓からは朝から夕方まで日の光が差し込む。能力の高い職人と一緒に働くこと。最初は資格などなくてもよかった。物事を感じることができる敏感で繊細な心を持っていれば、能力は後から養われるとセルジュは信じていた。


使い込まれた革のソファーが並ぶショールームの奥からは、メタルを叩く音、研磨する機械の音などが聞こえてくる。




今でもセルジュと仕事をしてきた職人が、このアトリエでジュエリーを作り続けている。
彼の魂がまだここに存在するように、メタルに集中し刻印を打ち続ける。
ひとつのジュエリーを作る過程で何度も研磨を繰り返す。高速で回転する摩擦で、火傷をする程の高温になる。
セルジュは素手でこの作業を行い、彼の手の皮はとても厚く硬くなった。
“彼のクリエーションの姿勢は模範といえるだろう。ビジネスとして成功を収めたのに、決して職人のハンドメイドのスタイルを変えなかった。その槌目は強すぎる、ここはもう少し強く・・・などと鋭い眼差しを持った彼の評価眼は1点1点の作品に厳しく注がれた。”

フランシス・ブロン
サン・レミ・ド・プロヴァンスのショップ「グランマガザン」オーナーでありセルジュの友人
ファミリーの写真が飾られたアトリエは、いつでもセルジュに見守られている。

His Creation