2019年春夏コレクション徹底解説
大人の女性がたしなむリュクスなリゾートスタイル


――アッシュ・ペー・フランス ヨーロッパ部門のプレス・江間とバイヤー・齊所が、2019年春夏コレクションをご紹介しつつ、今シーズン注目すべきポイントを紐解きます。



江間: ここ数年、モード界に色濃く反映されているダイバーシティ(多様性)が、今シーズンはより自由に、よりボーダレスになってきたよね。ランウェイに登場するモデルたちの国籍や年齢、性別はもちろん、それを着こなす“自由”なマインドがキーワードで、“個人がどう着こなすか”がより重要視されている。

齊所: ありのままの自分が受け入れられる時代だからこそ、肩の力を抜いてリラックスしたスタイルが多いよね。

江間: しばらく続いたビックシルエットやストリートカジュアルではなく、成熟した大人の女性が着こなすようなリゾートスタイルが主流。もう一つの流れは、これだけ情報社会でファッションが多様化しているからこそ、デザイナーたちがより自身のアイデンティティを追及している印象。

齊所: 形や色など目に見えるトレンドだけではなく、デザイナーの価値観や考え方がより前面に押し出されてきているし、そこに新たなオリジナリティを見出すことができる。
 
 
 

KEYWORD1 Nonchalant Paris ノンシャラン パリ



バッグ左(JEROME DREYFUSS)¥153,360、バッグ右(DELAFON PARIS)¥85,320、サンダル(MICHEL VIVIEN)¥91,800
江間: フランスのブランドをずっと扱ってきたアッシュ・ぺー・フランスにとって、ここは抑えておかないといけないポイント。一見出来る高級感や豪華さではなく、自分自身をこだわりを満たし、物の持つ本質的なクオリティの高さを大切にしている。文化が成熟したフランス人ならではのこだわりだと思う。

齊所: パリジェンヌに愛されてきたJEROME DREYFUSS(ジェローム ドレフュス)のコンセプトは“どこのブランドか分からないけれど、ハイクオリティなバッグ”。この考え方がまさに自分流に着こなすことが美徳のフランス人らしい。今シーズンはモロッコの海にエスケープしてサーフィンをするパリジェンヌがテーマになっている。
今年20周年を迎えるMICHEL VIVIEN(ミッシェル・ヴィヴィアン)が使い続けてきたバケッタレザーは、自然な樹木のタンニンを使ってなめしたエイジングを楽しめる革で、履く人の色に染まっていくというこだわりもまさにフランス人の美的感覚の象徴だよね。

江間: 目に見えない本当のモノの良さや美しさに向き合って、とことん追求する頑固さがまさにフランス流だと思う。




 

バッグ(JEROME DREYFUSS)¥77,760
サンダル(MICHEL VIVIEN)¥82,080
ブレスレット(MEDECINE DOUCE)¥17,280
ピアス(MEDECINE DOUCE)¥30,780


 

KEYWORD2 Nostalgic Ocean ノスタルジック オーシャン



貝殻バッグ(JAMIN PUECH)¥84,240、ラフィアバッグ(JAMIN PUECH)¥37,800 ※4月5日入荷予定、珊瑚ネックレス(MEDECINE DOUCE)¥16,200貝殻ネックレス(MEDECINE DOUCE)¥19,440



江間: リラックスしたリゾートスタイルで特に多いのが、「海」をテーマにしたコレクション。そこに少し都会的な要素を加えるのが今年っぽい。

齊所: 今シーズンのJAMIN PUECH(ジャマン・ピエッシュ)のテーマはまさに海。珊瑚礁、ビーチサイド、光が当たる浅瀬を豊かな色彩でユーモラスに、深海の影をミステリアスに表現している。

江間: 単純に“きれい”や“かわいい”ではなく、物事をもっと複雑にとらえているところ面白いよね。
 
 
 

KEYWORD3 Ladylike レディライク



バッグ左(NICO GIANI)¥89,640、バッグ右(NICO GIANI)¥63,720、サンダル(RUPERT SANDERSON)¥91,800
齊所: 今シーズンはダイバーシティを叫びつつも、昨年までと比較するとフェミニン要素が強い。

江間: これまでのコレクションに表れていた戦う女性の強さや、女性をプロテクトするような発想、社会に抵抗する姿勢じゃなく、ストイックさや、しなやかさ、優しさなど、女性の持つ美しさにシンプルに迫る表現、ダイバーシティの一歩先をいく“新時代の女性像”を模索しているような印象かな。

齊所: 数シーズンぶりに女性らしさの象徴であるピンヒールが沢山出ていて、RUPERT SANDERSON(ルパートサンダーソン)のシガーヒールにも注目したいよね。NICO GIANI(ニコジャンニ)はイタリアのアルチザンの技術があるからこそ製作できる立体的なバッグが特徴のブランド。ミニマルなフォルムが現代的だけどどこかエレガンスを感じさせるデザインになっている。

江間: フェミニンなスタイルに少しエッジの効いたモダンなアイテムを取り入れるのが今年風だね。
 

 



バッグ(NICO GIANI)¥104,760
パンプス(RUPERT SANDERSON)¥79,920
イヤリング(FLORIAN)¥24,840



――Profile


PRESS 江間亮子
90年代の「フレンチスタイル」ブームの洗礼を受け、一歩でもフランスの文化に近づきたい一心で1996年アッシュ・ペー・フランス入社。以降プレスとして活動し、ファッションの持つ魔力に囚われつつ、「伝える人」であるべく日夜奮闘中。

BUYER 齊所素子
2005年、アッシュ・ペー・フランス入社。goldie H.P.FRANCE新宿店にて販売、5年間の店長職を経て、H.P.FRANCE SHOWROOMバイヤーに。年間4回パリ、ロンドン、ミラノなどヨーロッパ出張へ出向き、独自の感性と受信力で新しいトレンドとニュークリエイターの発掘を行う。現在は、goldie H.P.FRANCEのバイイングも手掛ける。





JAMIN PUECH
ブランドページ > 取り扱い店舗(JAMIN PUECH表参道goldie H.P.FRANCETheatre H.P.FRANCEH.P.FRANCE Boutique記憶 H.P.FRANCE 他)

JEROME DREYFUSS
ブランドページ > 取り扱い店舗(goldie H.P.FRANCETheatre H.P.FRANCE

DELAFON PARIS
取り扱い店舗(goldie H.P.FRANCETheatre H.P.FRANCE

MICHEL VIVIEN
ブランドページ > 取り扱い店舗(goldie H.P.FRANCETheatre H.P.FRANCE

MEDECINE DOUCE
ブランドページ > 取り扱い店舗(goldie H.P.FRANCE

NICO GIANI
ブランドページ > 取り扱い店舗(goldie H.P.FRANCE ※POP UP)

RUPERT SANDERSON
ブランドページ > 取り扱い店舗(goldie H.P.FRANCETheatre H.P.FRANCE

FLORIAN
ブランドページ > 取り扱い店舗(goldie H.P.FRANCETheatre H.P.FRANCEH.P.FRANCE BIJOUX