2019年干支の起きあがり小法師


誰しもが笑顔になれる、小さな幸せの使者「起きあがり小法師(おきあがり・こぼし)は、岩手県の里山でうまれています。つくり手は澤藤詩子さんと小笠原禎さんのお二人からなるユニット“コシェルドゥ”。コシェルとは岩手の方言で「こしらえる」、ドゥはフランス語で「二人」。その名のとおり、幸せをこしらえるお二人です。

何度倒しても起き上がる事から「七転び八起き」の縁起物として、主に東北地方で古くから愛されています。コシェルドゥの起きあがり小法師は、お二人の師匠でもある詩子さんのお父様、澤藤範次郎さんが東日本大震災が起きた2011年に「何とかこの苦しい状況から起き上がれるように」という願いを込めて作り始めたそうです。「転んでも転んでも起き上がる。起き上がらない場合もありますが、手を添えて助けてあげれば起き上がります」という詩子さん。時には人の手も借りる、何とも愛らしい縁起物です。

お二人が住む、岩手県胆沢郡金ケ崎町六原地域の民芸品「六原張子(ろくはらはりこ)」。起きあがり小法師はこの六原張子で出来ています。六原張子は、一般的な張子の製法である“外張り技法“ではなく、石膏型の裏側に紙を張り、胡粉などの顔料を塗らずに仕上げる”裏張り技法“を採用しています。これにより、型の凹凸がしっかり表れ、表現もより細やかになります。 “日本北限の和紙”と呼ばれる「成島和紙」の素朴で繊細な風合いは、全て手描きによる愛嬌のある表情と絶妙にマッチします。「不思議なもので、人形は作者に似てくる」と範次郎さんはおっしゃいます。やさしい人が描くと優しい表情になるそう。確かにコシェルドゥが作る起きあがり小法師はお二人の人柄そのもので、ほんわかしており何ともキュート。
是非実物を手にし、幸せな気持ちになってください。コシェルドゥの起きあがり小法師は、世代を超え、国境を越え愛される名品です。