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2019.05.29
(コラム)形あるものはいつか・・・
海外ドラマでよく目にするセレブの1週間のスケジュールにチャリティーパーティーやオークションがあります。

今日は孤児を支援するパーティー。

なのに女性群は必ず背中もフロントも深く開いた超高級ドレスで登場。
そして深く開いた胸元を覆い隠すゴージャスなダイヤのネックレス。

日課のカクテルアワーがシャンパンとキャビアの彼女達にとって、チャリティーは自分達の序列を再確認し誇示する晴れ舞台。

海外ドラマはいろいろお勉強になります。「あー、店頭に置いているあの大きい形状のネックレスの源流はその胸元を隠すためだったのか・・・」などなど。

さて話はノートルダム大聖堂に変えてみましょう。



(引用画像フリーペーパー C NEWS)


12世紀から13世紀に渡って完成した「白い貴婦人」ことパリのノートルダム大聖堂も火災によって美しい形は壊れました。
「形あるものは必ず壊れる」あらゆるものは生まれ、そして滅する。いわゆる「諸行無常」というものですね。


しかしすでに再建のステップに進んでいます。世界中のセレブから競うように寄付金が納められ、その金額は日本円で1000億を軽く超えるものでした。
いまでも増え続けているのでしょう。ここでも寄付金はセレブにとっては欠かせないキーワードとなっています。いわゆる社交界の≪ガラントリー(粋人道)≫ともいえるでしょう。


そして新しいノートルダム大聖堂のコンペティションに向けて建築家も動いています。 
パリを一望できるように遊歩道や緑に溢れる庭園を屋上に設置したもの、美しいガラスの塔のもの。

明晰で保守的なフランス人の印象とは真逆の発想に驚くばかりです。
日本では震災で壊れた熊本城の緻密な石垣の修復に数十年かけて行う一方、5年でマクロン大統領は寺院の修復を完成させたいとのこと。修復という発想はそもそも日本とフランスでは
こんなにも違うものなのですね。


モノの「形」はいつか壊れてしまう運命です。しかし新たに生み出すエネルギーは常に持続していかなくてはなりません。

先日横浜店にてJAMIN PUECHのワークショップを少人数ではありますが開催いたしました。

「お魚のポーチを作ってみよう」の巻です。お客様ご自身でモノを新たに生み出す知的で美しい作業。



ワークショップではJAMIN PUECHの繊細なビーズやスパンコールの色とりどりのパーツをご提供。
実際に刺繍をしてみるとその難しさを実感されるとともに、JAMIN PUECHの繊細さもご理解頂けたようです。
シーズンオフの時期になったときにビーズどれのお修理をお持込になるお客様がいらっしゃいます。
専門のお修理部はそれを現状復帰しお客様にお返しいたします。

JAMIN PUECHをお持ちのお客様はそんなモノの儚さを熟知されている方が多いように感じます。



こちらは横浜店のお客様の作品。ぜひご紹介したいと許可を頂き掲載いたしました。


スパンコールをビーズで区分けをした繊細なウロコの魚が完成しました。
同じビーズ使いでもJAMIN PUECHとは全く異なる感性で新鮮な作品となりました。

新しくモノを生み出すというエスプリ(機知)に富んだ行為。
ぜひ次回の開催時は皆様も参加してみてくださいね。


JAMIN PUECH ショピングサイトはこちらから。


コラム執筆 戒田 格(かいだ いたる)




2011年入社。学習院大学大学院フランス文学専攻修士修了。専門は19世紀フランス詩。
横浜goldie一筋9年目突入となりました。休日は朝酌、昼酌と叶巨壽庵の和菓子とウイスキー(サントリー知多)でカクテルアワー。
因みにシャンパンとキャビアの組み合わせは口が生臭くなるので苦手です・・・。