Loading...

ショップ

ブランド

アーカイブ

2022.01.07
【オンラインショップ】妄想ミュージアムとアートの話

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

本年もどうぞH.P.FRANCEとオンラインショップブログをよろしくお願いいたします。

皆様はお正月をいかがお過ごしになりましたでしょうか?


初日の入り、海の向こうに富士山が見えて綺麗でした。うっすら金星も写ってご満悦。


私はと言いますと、実家で日本酒を片手に映画『バグダッド・カフェ』やら、東京事変のMVをほぼ全て一気見やら、レディー・ガガ&トニー・ベネットの共演MVやら・・・、「それ別に元旦から見なくてもいいじゃない」フルラインナップで過ごしました。なんとこれが私ではなく60代半ばの父の趣味・・・父上、正月からファンキーで何よりです。


1987年のヒューマンコメディー映画なのですが、ストーリーが分かりやすいのと、表情&色&音楽が秀逸で「ちょっとひと息つきたいとき」におススメです。


色んなものを世代気にせず見たり探したりして楽しむことができるのっていいなぁ、としみじみ思いました。

芸術にまつわるあれこれの趣向は、幼少期よりニッチで変態的な英才教育を父から受けていたなぁと改めて考えていたのですが、よくよく思い返せば父と一緒に美術館に行った記憶が無いことに今気づきました(笑)



ともあれ、
「アート」と呼ばれるものを歴史的背景も含めて楽しんで理解できるお年頃になってきた気がします。



と、いう事で本日のブログはこちらから。



特集:LE MUSÉE DE JACQUES LE CORRE

数あるアートのジャンルを5つに分けて、それに沿ってジャック・ ル・コーをご紹介する『妄想ミュージアム』。



本日から、オンラインショップと開催店舗でジャック・ ル・コーのバッグをお買い上げのお客様に先着で、ジャック・ル・コーのアートが詰まった「JACQUES LE CORRE PHOTO BOOK」と、オリジナルミュージアムバッグを数量限定・先着でプレゼントしております。

ジャック・ ル・コーは生前、フォトグラファーとしても活躍していてストールの柄にもその写真が多く用いられているのですが、改めて写真集として手に取り眺めることで、いつもと少し違う観点でジャック・ ル・コーを感じられるのではないでしょうか。

余談ですが、ミュージアムバッグはなかなか厚手でデイリーユースしやすいサイズ。是非ガンガン使用していただきたい逸品です。
(ミニ or ミニミニのリスボンと2個持ちが個人的にベストです!)




年末から公開していたこちらの特集ですが、ここからは少しアート視点で掘り下げて楽しめるようにご紹介していきましょう。
(なかなか長いのでお時間があるときにどうぞ・・・!)


① ROMANTICISM(ロマン主義)



18世紀末から19世紀にかけてヨーロッパを中心に起きた精神運動のひとつ。

絵画のみならず哲学・文学・音楽・批評などさまざまな分野に見られる曖昧な名称ですが、その多くには個性の称揚や規範への抵抗といった一定の共通要素があり、絵画ではウジェーヌ・ドラクロワやテオドール・ジェリコーなどが有名。



1830年に起きた7月革命を描いたドラクロワの傑作、《民衆を導く自由の女神》。
ドラクロワは新古典派のアングルとの対立が有名です。色彩に優れた表現方法は、印象派やピカソ、マティスに多大な影響を与え、近代絵画の父の一人と目されています。


1821年に描かれた《エプソムの競馬》は、偏愛的に馬を愛好していたジェリコーだからこそ描くことができたと言われています。
彼は親友のドラクロワに多大な影響を与えましたが、落馬事故がもとで夭折しました。最期まで馬と共に歩んだ人生だったのですね。何だか感慨深いです。


↓ ROMANTICISMなコレクションの特集アーカイブはこちら ↓












② ABSTRACT ART(抽象芸術)



とっつきにくい、と思われがちな近代アートの中でも重要な位置にいる抽象画。

ざっくり言うと「存在しないものを描いた芸術」という表現になるようですが、「抽象絵画は、音楽を味わうように楽しめばいい」とジャクソン・ポロックが遺した言葉もあり、結局のところ「感じ方は人それぞれ」で括れてしまう一番おおらかな考え方なのかも知れません。



1952年に描かれたポロックの《収斂》は私が大好きな絵のひとつ。冷戦下、抑圧された社会への反発として反共主義的文化人からも支持を得ていたそうです。描いている瞬間の息遣いを感じられるようなドロッピングの軌跡を辿るのが好きです。


1923年に描かれた、ワシリー・カンディンスキーの《コンポジション Ⅷ》。コンポジションは組み立てることや構成という意味ですが、何となくリズムを感じるような音楽的な絵だなぁと見るたびに思います。


↓ ABSTRACT ARTなコレクションの特集アーカイブはこちら ↓










③ ART NOUVEAU(新しい芸術)



「新しい芸術」と呼ばれた、19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパに興った国際的な美術運動。芸術哲学は「芸術はライフスタイル」。

有機的な曲線デザインが特徴のアール・ヌーヴォー様式は、アルフォンス・ミュシャのポスターやエミール・ガレのガラス工芸などが日本でも人気。昨年はウィリアム・モリス展が奈良で催されたそうで、インテリア好きの方にはお馴染みのあの絵やこの作品が沢山。



1883年に制作されたテキスタイルで、今も人気を誇るウィリアム・モリスの《いちご泥棒》は一度や二度見たことがあるのではないでしょうか。各色を個別に染め、刷り、抜くという高度な技術が無いと仕上げられない上に緻密な図柄。圧巻です。


「ポスターの黄金時代」を築いたアルフォンス・ミュシャの《JOB》シリーズ、の中でも私が一番好きなのがこちら。JOBは煙草の銘柄だそうですが、匂い立つような色気があっておっしゃれなポスターですよね・・・。マセていた中学生の時分、JOBシリーズのポストカード集めていたのを思い出しました。


↓ ART NOUVEAUなコレクションの特集アーカイブはこちら ↓










④ CUBISM(立体主義)



1907~1908年頃にパブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって始められた芸術運動。アンリ・マティスがブラックの風景画を「キューブ(立体派)」の言葉をもって評したのが名称の起りと言われています。

それまでの絵画の「視覚のリアリズム」に対して「概念のリアリズム」を主張し、三次元的現実社会の概念を二次元的に翻訳するとともに、絵画を一つの美的存在として結実させることを目的し、ルネッサンス以来の写実的伝統から絵画を解放したものとして、20世紀の最も重要な芸術運動の一つと目されています。



スペイン市民戦争におけるドイツ軍による空爆図《ゲルニカ》の後継作として描かれた《泣く女》。ピカソの作品には「泣く女」シリーズがあり、この絵のモデルになったのはピカソの愛人だったシュルレアリスム派の写真家、ドラ・マール。彼女は著名な写真家、マン・レイのモデルやアシスタントもしていた時期があり、非常に感情的な女性で「ピカソとの出会いで人生を狂わされた」と表現される文献などが多く残っています。


ピカソと並んで「キュビズムと言えば」のジョルジュ・ブラックですが、もとはアンリ・マティスなどで有名なフォービズム(明るく濁りのない色・細部描写の簡略化・平面的な描写が特徴)の作品を描いていたそう。
ピカソとの出会いがいかに衝撃的だったかが伝わるような、1913年の《ギターを弾く女性》。女も男も魅了するピカソは、日本の巨匠・岡本太郎などの作品にも色濃く影響を与えていることは有名な話ですね。


↓ CUBISMなコレクションの特集アーカイブはこちら ↓


















⑤ POP ART(芸術の大衆化)



1950年代後半にイギリスで生まれ、1970年代まで続いた、広告やコミックなどの大衆文化を取り入れた芸術運動。

第二次世界大戦後の先進国で多くの人が大量生産の製品に囲まれ、消費し、テレビや雑誌でその広告にさらされる生活を送っている中で、大量生産された製品やサブカルチャー、生活様式を皮肉るような意図が込められていたり、自分達を取り巻く大量生産・大量消費社会の風景を、山や海や農村に代わる新しい「風景」と捉えて、親しみ深い風景の一部である商品や広告を、淡々とあるいは美しく「風景画」として描き、大量生産が可能なシルクスクリーン印刷を用いて知れ渡ったことが他と大きく異なります。

一枚ずつ手で描かれ、何層にも絵具を重ねて色の深みや立体感を醸すこれまでの絵画とは大きく異なり、多色刷り印刷による二次元の世界観やコントラストがはっきりとした色合いが特徴的。



言わずと知れた、アンディ・ウォーホルの《マリリン・モンロー》。1962年、マリリンが36歳という若さで亡くなった年に制作され、同じ肖像を何パターンものカラーリングで刷られている作品は、《キャンベルスープ》と並んで目にする事が多いかと思います。
ウォーホル自身は当時の大量生産について「大量生産により均一化されたものが、誰でも手に入るアメリカはすばらしい」という考え方を持っていたそうです。それにしても今の若い方はこの作品からマリリン・モンローの存在を知ることもあるようで、そこに驚きを隠せません・・・


こちらも有名なロイ・リキテンスタインの一枚《泣く女》。黒・赤・青・黄の4色でほぼ描かれ、コミックの一コマを大きくピックアップしたようなインパクトのあるビジュアルや、これまでの「絵画」と呼ばれるものには無かった、擬音やメッセージがそのまま文字で書きこまれていることも大きな特徴のひとつです。ドットの部分はステンシルで描かれているとか。

《泣く女》というタイトルはピカソの作品を想ったのかは定かではありませんが、《花飾りの帽子の女性》というタイトルでピカソが描いたドラ・マールの肖像をオマージュした作品があったり、クロード・モネの《睡蓮》やアンリ・マティスの《「ダンス」のある静物》をオマージュしたものなど、リキテンスタインならではの解釈が楽しめる作品が数多く残されています。


↓ POP ARTなコレクションの特集アーカイブはこちら ↓
















いかがでしたでしょうか?

キュビズムとかアール・ヌーヴォーなど、恥ずかしながら聞き覚えがあっても「なんとなくこんな絵とかでしょ?」くらいの浅い知識しかなかったので、今回のブログを書くにあたって表面的ではありますが、それぞれの主義や思想などを技法や色彩感覚の違いだけでなく、時代の流れや戦争などからの世界情勢の変化も含めて少し学べたような気がしました。

もっと深く知れば知るほど、今後の考え方や感じ方に深みが出るのであろうなぁ・・・と思ったり、もう20年早くこの「深く知る楽しさ」に気付けていれば、世界史の授業も居眠りせずにいられただろうになぁ・・・と思ったり。


また、美しいよね、おしゃれだよね。ってところから一歩先に踏み込んでいる点において、ジャック・ ル・コーをはじめH.P.FRANCEでセレクトされている多くのクリエイター達に通ずるものを感じました。


皆さまは、どのアートに今一番心を動かされましたか?


各店から続々と投稿されているLE MUSÉE DE JACQUES LE CORREなSNAP写真と併せて『妄想ミュージアム』をお楽しみいただけたら幸いです。

JACQUES LE CORRE スナップはこちらから



それでは今週はこの辺で。
素敵な週末をお過ごしください♪

>過去のグリコブログはこちらから<

******************************************************************

【オンラインショップ担当】グリコ



メイクアップアドバイザーを養成する学校を卒業したものの紆余曲折ありまして、皆様ご存知夢の国→写真現像会社→通信業界を経てH.P.FRANCEに辿り着いた、異業種からの転職組。
宝石商だった伯母の影響により幼い頃からジュエリー好き。H.P.FRANCE BIJOUXで過ごした7年でヨーロッパのクリエイションにどっぷりハマり、立派なジュエリージャンキーに育つ。2019年より「好きなものを伝える」角度を変えてWEB担当に。光るものと美味しいものが大好きです。