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2021.05.13
【うたかたの日々】Dear coincidence
written by maruko






愛しい偶然。



思考と手と道具が作るという時間の中で紡いでいく
偶然という痕跡をデザインの出発にしてみる。



個人や社会の情報は解析され、
新たな行動を導こうと提案される。


社会は最適解を求めて経済成長の合理性を追求していく。


その行く先をピカピカの球体のように磨きすぎると
摩擦のないまま、
計算された世界へ行ってしまうような気にふとなりました。


自分を生きているという実感は、
意思や欲求が意図せず出会う偶然というものの中にも沢山あります。

偶然という様々な理由の混ざり合った事象が
自分の意思と瞬間的に繋がり起こることは、
自分の中に重なる新しい経験として新たな自分をつくります。


情報分析から導かれる解は社会を円滑にするでしょう。
しかし、それでも予測できない出来事が混在して生まれる
摩擦熱のようなエネルギーが強い感情となって
生きている実感になるということも手放さないように
偶然という存在を大切にしてみようと思うのです。




minä perhonen 2021-2022 → Autumn / Winter Collection Dear coincidenceより









『だいじなのは目に見える論理ではなくて、これからの時代は美意識と哲学から生み出される直感。
 今後さまざまな意思決定の中心に必要だと確信しています』


こちらのBLOGにて、LCAディレクターのetsukoさん





ふたつの哲学が共通していると、すぐに感じました




私は最近、"偶然"と"必然"は、表裏一体
コインの表と裏であるような気がしてなりません。


偶然か必然か・・

不思議に思うことがよくあるのです




あの時あの道を曲がっていたら、
あのお店に行かなかったら、
あの服を着ていなかったら、
あの話を聞かなかったら・・

これって偶然?必然?




偶然の最悪が重なって、とてつもない美しさに出会う事もあります

その時は最悪だって思ってる偶然が重なって
とてつもない美しさに辿り着いた時、
必然としか思えないような強いエネルギー、感情を抱きます




偶然であるように見せかけて、
必然だった


出会うべくして(=必然的に)出会った人、物、時間
すべて偶然の産物

偶然と必然
ふたつの言葉は
不思議な相反関係だと思います




計画的に解析、整備されたルートを辿って
スムーズで無駄がなく、清潔なピカピカの球体になることはできます



でも、でこぼこだったり不完全だったり、
最悪の偶然が重なって出会うとてつもない美しさの中に、
自分だけの
"豊かに生きるということ"
"アート感のある暮らし"
が隠れているような気がするのです。



そのようなことを考えました




次の寒い季節をこのような哲学のもとに生み出された服と過ごせることが、
とても嬉しいし、
こころづよいです。


私の好きな大人たちが教えてくれる哲学は、いつも不思議と繋がっています



このような愛に溢れた哲学に勝るものは無いです
私たちはクリエイションと共に、その哲学を受け取ることが出来ます。




この場所から私たちが発信するクリエイションを、受け取ってくれようとする方々へ
どのようにして、
服やアートにこの哲学をふんわりとのせたまま、かろやかに提案できるのか・・
模索中です








愛おしい偶然に導かれるままに
各々、一瞬一瞬が、ただ、美しくあればいいと思っています