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Being HPF

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Vol.03 続けるコツは“やりがい”をもつこと。
今は無い席を自分で作り上げたい。

プロフィール:
H.P.FRANCE exclusive大阪店 猪原乃園美(いのはら のぞみ)
2004年8月、H.P.FRANCE exclusive大阪店にアルバイトとして入社。2006年7月より社員に。
現在は、大阪店店長を務める傍ら、大阪店で扱う商品の一部バイイングや、他店の店長候補育成にも携わる。

――アッシュ・ペー・フランスに応募したきっかけは?

漠然とバイヤーやプレスに憧れ、ある大手アパレル会社に就職しました。マニュアル重視の会社で、戦略は会社が考え、販売員はそれを実行するだけ。3年勤めて販売の基礎を学ぶことができましたが、次の興味が持てなくなり退社を決めました。アッシュ・ペー・フランスは知っていたものの、洋服が好きなので小物の店で働くのは無理だと思っていたところ、偶然、洋服を扱うH.P.FRANCE exclusive大阪店の募集を見つけ応募しました。

――入社して、戸惑ったことはありますか?

前職とは正反対で、ルールやマニュアルがあまり無いことに最初は戸惑いました。悪く言えば、いくらでもサボりようがある。でも、やらないと全く結果が出ないんです。自由な分、責任があると感じました。教育にしても、教えてもらうのと並行して、上司や先輩が話していることを自分から拾わないとついていけません。しばらく経ってから「あの時すごく大事なことを教えてもらっていたんだ」と実感することも多々あります。枠がない分、開拓していく楽しみがある環境が自分には合っていました。

――1年前に結婚されてから、仕事の仕方は変わりましたか?

旦那さんは私が仕事を続けることにとても理解があり協力的ですが、休みの日はしっかり休むとか、家に仕事を持ち帰らないようにするとか、旦那さんだけではなく周りの人にも理解してもらえる体制を作るよう気をつけています。初めは変えるつもりはなかったのですが、今は、仕事を続けるためには必要なことだと思っています。

――どんなことがきっかけで変わったのですか?

結婚すると決めたのは自分なので家のこともきちんとやりたいと思っていましたが、仕事への気持ちも独身時代と変わっていませんでした。結婚して半年ほど経った頃、自分の中で仕事と家庭のバランスが取れなくなってしまい、旦那さんと話し合って「2年後に辞めよう。それまでは思い切り仕事をがんばろう」と決めたことがあるんです。でもその結果、「最後」を決めて仕事をするとこんなに崩れるものかと驚くくらい色々がぶれてしまい、お店の状態も良くなくなりました。責任感だけで保っている状態で、その期間は仕事が楽しくありませんでした。好きな店、好きな仕事なので変な辞めかたはしたくないと思い、「ごめん、無理やわ」と訂正。もう一回、期限を決めずにやらせてほしいとお願いしました。

――仕事がある日の猪原さんの一日を教えてください。

朝6時半に、出勤する旦那さんを半分寝ぼけたままお見送り。朝はわりと時間があるので、洗濯や夕飯の準備などもします。そして、毎日必ず時間をかけてゆっくり朝食を食べてから出勤。以前は通勤時間を使って頭を仕事モードに切り替えていたのですが、今は職場が近くなったので、朝食を食べながら少しずつスイッチを入れています。お店ではたいてい21時の閉店まで働き、業務をして帰宅。旦那さんは既に夢の中、ということが多いです。

――お休みの日は何をしていますか?

気が向けば街にも出ますが、人ごみが苦手なので、近所にある大きな公園に自転車で行ったり、自宅でアロマオイルを焚いたり。保存のきく料理を作り置きしたりもします。意識して、何も考えない時間を作るようにしています。

――今後の野望は?

できれば、まだまだ仕事を続けたいです。制度や設備という意味で完璧に環境が整えられているわけではないけれど、やりようによっては今は無い席を自分で作り上げられる会社なので、結婚や出産で仕事を諦めなくてすむ道を作れると思います。個人的には海外に買い付けに行くバイヤーに憧れる気持ちもありますが、自分の状況として物理的に難しいと思うし、これからも制約は増えてくると思います。でも、H.P.FRANCE exclusiveの発展や関西地区の活性化などに役立てるなら、柔軟に考え、仕事とプライベートのバランスをとりつつ必要とされる人材として働き続けたいと思っています。

――最後に、自身の経験を踏まえて、結婚しても仕事を続けられる“コツ”は何だと思いますか?

面白いと大変は背中合わせですが、仕事にやりがいを持つことだと思います。