H.P.FRANCE

2010.2.4

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湯沢由貴子のMODEな視点

SHOW TIME IN CONCENTO!

寒のパリ。久々にホッカイロをシューズに、背中に貼り付けての出勤となった厳しい寒さのパリに戻ったのがつい先週、日本で撮影した2010年春夏のカタログの写真を今、選んでいます。今回のテーマ「MADEMOISELLE MIXSTE」にふさわしい場所は…!とひらめいたのが「ステージ」。スポットライトを浴びて大胆に舞台を飛び回る、そんなスターのイメージです。


■(左)ミニに生足はもう古い!「カエルの水かき」という人もいますが、今年は「ミニにゆるレギンス」。そのゆる具合を調整中のところ。■(右上)右は短く左は長く。アシメトリックなバランスが今年らしい。■(右下)ゆるレギンスに「蜘蛛のブローチ」をつけています。

■(左)「帯」のようにシルクのベルトをしっかり巻きます。■(右)スカーフも今年はちょっと細身に横結び。

って不思議なもので、私の選ぶ服は簡単に誰にでも似合うものではないものが多い、と自分自身思うのですが、それらのきつい個性や今シーズンに飛び出してきた新しいトレンドに「立ち向かう」好奇心、「挑戦する」意欲、何でも受け入れようとする「寛容性」があれば、そんな服をさらっと素敵に着こなしてしまうことが出来る、マジックのようなものを持っていると思います。

買い付けをしているときのSHOWROOMのモデルやショウに出ているモデルにしても、同じ服を着てもぐっと心に迫る着こなしになる人と、だだ美しいだけで服に負けてしまうモデルと、はっきり目で見てわかってしまうのです。「たかが服」ということなかれ、です。

ちんとコンセプチュアルに、デザイナーの意志を持って作られた服には、それに立ち向かう気構えが必要なのだなって感じることがよくあります。ナオミ・キャンベルのデビュー当時や、クローディア・シファーのデビューだったCHANELのコレクションを見た時、一目で彼女たちが誰よりも「光っている!」と見えたのは、それらの個性溢れる服に負けない「何か」を生まれながらにして持ちえているからではないか、と思うのです。そう、確かに!明らかに!他のモデルとは違うオーラがでていました。

今は万人受けのモードのほうが話題になる時代になってしまったようで、かつてのMODE(FASHION)大好き人間が激減してしまったからこそ、すべてが平均的で、平坦で、刺激がない…そんな感じです。つまらない!私は、自称「夢見るMODE(FASHION)人間」なので、絶対!服に立ち向かうべく、努力(!?)しています。


 

んな中で今回、絶大なるオーラをもった空前絶後のスター、大好きなマイケル・ジャクソンへのHOMMAGEをもって、ステージを撮影場所に選びました。長々と理由を書いてしまいましたが、告白すると、実はマイケル大好き!で、今でも毎朝毎晩、出勤時にはiPodで聞いていまして…、はじめにそう書くのがちょっと照れてしまい今になりました。

今回のモデルさんは、もちろん、服をしっかり着こなしてくれていましたし、すごく楽しんでくれていたと思いますので大成功です!おまけに今回の日本滞在中(今さらながら、ですが)マイケルの『THIS IS IT』を見ることが出来、もう心の中は感動と幸せ一杯でうるうると…しています。

寒の中から、いきなり春夏へ、そしてもう2010-11年秋冬の展示会がPARISを皮切りに開催され、もう一つ先へと頭の中は進んで行っていますが、マイケルからもらった感動と勇気を胸に、次もきっと「立ち向かう服」を買い付けしていくことと思います。ぜひ、お楽しみに!

■(左)2009年9月の「Rolling Stone」誌の特集よりマイケルの絶頂期のころの写真。スパンコールの手袋とラメの靴下はマイケルのシンボル。■(右)こちらはセクシーに胸がはだけたマイケル。どのポーズでも全て決まっています!

 

「個性溢れる服に負けぬためには、服に“立ち向かう”努力が絶対必要です。
 “立ち向かう”気構え、皆さんも鍛えていますか!?」


   

湯沢由貴子(ゆざわ ゆきこ)

21世紀を明るくたくましく生きる大人の女性のショップ「CONCENTO PARIS H.P.FRANCE」のバイヤー。 MODEの中心地パリに住んで16年。世界のクリエイターと交流を深め、独特の感性とコーデイネート力に定評がある。
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