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乳と卵

ちょっと前の話ですが、パリ出張行く時、退屈な飛行時間防ぎに本を買うのですが、今回は先日芥川賞を受賞した、川上未映子さんの「乳と卵」を買い読みました。「僕らの音楽」というフジテレビの番組に私の大好きなエレファントカシマシの宮本が川上さんと対談しているのを見て興味がわいて買ってみました。ところで、対談中の宮本は相変わらず、落ち着きがなく、意味不明でおかしかった。
でも彼の声は果てしなく良い。
そして生き様がかっこいい、punkなわけで、シビレるわけだ。

本の内容はというと、母であり豊胸手術に悩む一人の女性と、娘である思春期の女の子が、それぞれ自分の体に起こる変化や、心情を描いてて、内容は切なく、重たいはずなのに、ちょうど良い具合の関西弁と、ノリツッコミもある口語調が痛快で、細かな描写が言葉を広げ映像が浮かび上がり、すらーと読めた1冊でした。
終盤の、卵を割るシーンではあまりに奇妙な光景で(それまでも十分奇妙だったが)、切なさを超えた面白さがあり、思わず、声を出して笑ってしまった。
そんな1冊。

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PROFILE

【写真:Etsuko】
米山えつ子(よねやま えつこ)

Lamp harajuku,usagi pour toi のクリエイティブディレクター また、展示会『扉の向こう側』のディレクションも行う 好きなのは、ピンク、punk rock、水玉、情熱。